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東京竹芝桟橋から、週1〜2便出港するフェリー「おがさわら丸」で25時間30分。更に父島二見港から「ははじま丸」に乗換て2時間ほどで到着する母島は、東京から1,050km、約28時間。船でしか行く事ができない、人口400人ほどの細長い島です。
港がある「沖村」に集落があるだけでコンビニも無く、道は島の南北を結ぶ一本しかありません。
小笠原国立公園の中にある島ですが、「オガサワラ〇〇〇」や「ハハジマ〇〇〇」と言う名前を冠した、島だけで進化した固有植物や固有動物が沢山生息している事もあり、近年「世界自然遺産」に登録された事で有名になりました。
母島では、是非自然散策を堪能して頂きたいですが、沖村集落から歩いて行ける範囲では、小笠原諸島で一番高い「乳房山(標高463m)」は、急げば全行程3時間ほどで走破出来ますが、パンフレットを見ながら、ハハジマノボタンなどの母島固有の植物を見たり、亜熱帯の森を観察しながら行くと良いと思います。
登山道も整備されており、山頂や道中の展望台からは、島をベッタリ覆うような亜熱帯の森が広がり、また母島付近の美しい海は、
「こんなにも色んな青色があるのか!!!」
と思うほどです。
その奥に広がる真っ青な太平洋の景色は、運がよければ遠く父島群島が見える程度で、絶海の孤島に来ている感じがすると同時に、南から吹く風も相まって、本当に心が透くような大絶景です。
静沢の森遊歩道は、太平洋戦争当時の弾薬庫や銃座などが残存している、非常に興味深い歩道です。
その中で度肝を抜かれた高角砲は、今でも”砲弾”が出てきそうで恐ろしいですが、本土では考えられない遺跡を見る事が出来ます。
歩道の上はサンセットスポットになっており、澄んだ空気の中で、太平洋の青い大海原が徐々に夕陽色に染まって行く、素晴らしい夕陽を見る事が出来ました。
戦跡に興味があれば、結構時間を要しますので、時間を取って散策される事をオススメします。
島の南側には、徒歩1時間ほどで南崎に行けますが、白砂のワイビーチや小富士に登れます。
小富士からは南崎のサンゴ礁の絶景や、遥か姉島や妹島を望めますし、南崎へ行く途中でも、美しい海の蓬莱根などの磯があるので、訪れたいビーチの一つです。
何より数名の観光客しか訪れない、貸切で絶景を望む事が出来る名所ですので、マッタリするには最高の場所と思います。
島の北側は、レンタカーやレンタバイクを利用しないと行きにくいですが、美しいビーチの北港や北村小学校跡などがあります。どこまでも深く透き通る海は思わず泳ぎたくなり、我慢できなくなりドボン!!!
カラフルなサンゴ礁や熱帯魚は感激しますが、絶海の孤島の海は、汚れを知らないような、そんな感じに思えました。
すると、なにやら巨大な生物が接近してきましたが、それはウミガメで大感激。。
ほんの数秒の出来事でしたが、本土では考えられない出来事がありました。
母島では植物に限らず色んな動物も観察できますが、冬季は小笠原付近にイルカやクジラがやってくるので、鮫ヶ崎では、双眼鏡でホエールウオッチング(陸上から)も楽しめるそうです。
また散歩をしてると、ふいに小鳥がやってきたので良く見ると、それはトキやコウノトリと同じ「特別天然記念物」の、目の周りが黒っぽい「ハハジマメグロ(母島目黒)」で、世界でも母島付近しかいない大変貴重な鳥なのですが、それほど警戒心も強くなく、私の付近で遊んでいるような感じで観察できましたが、まさに小笠原ならではの、大変貴重な出来事だったと思います。
それ以外にも母島には観光名所がありますし、バードウオッチングや星空観察、色んなネイチャーツアーもありますので、陸上だけでなく海も含めて、事前に計画されて、自然を満喫して頂けたらと思います。もしかしたら本土では経験できない体験が出来るかもしれません。
〇観光協会で、シュノーケルセットや釣り道具、双眼鏡が有料レンタルできます。
・母島では、キャンプや野宿はできません。必ず宿の宿泊が条件になります。
・沖村以外に集落や売店は有りませんので、散策をする際は、必ず食糧や飲料、雨具など持参する必要があります。
・母島は沖縄本島と同緯度に位置します。台風の通り道ですので、フェリーが欠航する場合があります。訪れる際は余裕ある長期休暇が必要な場合があります。(小笠原旅行は、最短でも5泊6日を必要とします。フェリー2泊、小笠原島内3泊)
・母島の公共交通機関は、有償乗り合いタクシーのみです。
・乳房山登山は、あらかじめ観光協会で登頂キット購入と登山届けが必要です。母島島内に弁当販売所はありませんので、宿で作って貰う必要があります。
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。
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