江戸東京たてもの園

近代建築の宝庫。
かつてはマイホームに憧れを持つ者たちが「営業のいない住宅展示場」として遠慮なく手当たり次第に内覧しまくっていた。
こんな家に住みたいわね、という客の声がよく聞こえてきた。
新コロナ禍以降はほとんどの住宅が立ち入り禁止。
（そのため、イケアの家具コーディネートルームに後れを取ってしまっている。
イケアよりも早くコーディネートルーム解放を実践していたたてもの園の意義は大きい。
各種ままごとがはかどっていた。）


■概要
建築学習施設と言うよりテーマパーク代わりに使われることが多い。
銭湯、宿場、酒屋、花屋といった昔の商業施設を数多く取り揃え、新コロナ禍以降もある程度の内覧が可能。
また写真撮り放題なため豊富なシチュとシーンを求めるインスタグラマーがこぞって訪れる。
重そうなデジイチを抱えた者たちがけっこうな割合園内を散策している。


■感想
かつてはほとんどの家屋が内覧OK。
一日かかっても園内制覇できるかどうか…という充実度であった。
新コロナ禍以降は屋内立ち入り禁止ばかりになってしまったため、四時間もあれば隅から隅までめぐることができるようになってしまった。
園内で飲食できる箇所も複数あるが、
遊行がとってもコンパクトになってしまった。

旅行の際に良いホテルに泊まりたがるのは「ここは俺の部屋だ！」とそのとき限りとはいえ所有権を発揮して悦に浸るところにある。
たてもの園も似たようなものである。
かつては居間のソファに身を沈めて「ぬふふ」と満足する者の顔だらけであった。
今、もう、ない。
場んでっとさんも悦に浸りたかったが新コロナ禍の影響下では仕方がない。
以前のように屋内に立ち入れるまであと何年もかかるだろうが我慢して待つよりほかない。

古代建築物は大切にするくせに、とかく多くの戦前戦後等の近代建築は次々と壊され、
真新しいガラスばりのビルや建物にしてしまう現代の日本社会。

日本が西洋の建築様式を取り入れようと「和」と「洋」を共存させてた時代…
そんな時代に完成した近代建築物を大切に保管している、こちらは貴重なスポットだと想います。
モダニズムや遊びを取り入れた建物を見ながら、当時のゆったりとした人々の暮らしに想いをはせる事もできる気がします。

個人的には、園内マップ（パンフレット）に載っていない“隠れスポット”もオススメです！
※ある漫画の主人公のおうちが　園の中にひっそりと建っています（笑）

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