豊川稲荷は、愛知県豊川市豊川町にある曹洞宗の寺院。正式の寺号は妙厳寺(みょうごんじ)。
一般的に「稲荷」と呼ばれる場合は、「狐を祀った神社」を想像しますが、お祀りしているのが「鎮守・豐川吒枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)」。
豐川吒枳尼眞天が稲穂を荷い、白い狐に跨っておられることから、いつしか「豊川稲荷」が通称として広まったそうです。
ここ豊川稲荷が全国的にも有名なのは、何といっても、商売繁盛のご利益で日本三大稲荷のひとつに数えられることでしょう。
江戸時代には庶民の間で商売繁盛や家内安全、福徳開運の善神として全国に信仰が広がり、現在も年間およそ五百万人もの参拝客が訪れるそうです
商売繁盛のご利益だけでなく、参拝者にとってのもう一つの見どころは、境内の奥にある「霊狐塚」。
もともとは納めの狐像を祀る場所でしたが、現在では信者から献納された大小1000点以上の狐の石像がずらりと並び、その様子は圧巻です。
参拝者を見守るように並ぶその像は、近年はパワースポットとしても知られるようになり、若い人たちはこの霊狐塚を見るために参拝するようです。
そしてそのすべての像が一体一体手作りで造られ、お顔や目つき、くわえている物などが違い、それぞれ異なる表情をしていることに驚かされます。
残念ながら、今では通路以外はロープで遮断され、狐像に触る、岩に登る、岩にお金を入れるなどの行為はもちろん、近づくことも出来ません。
そして、豊川稲荷に来たら忘れてはならない楽しみが食べ歩き。
豊川稲荷の門前町には、飲食店やみやげ店など100店以上がずらりと並んでいます。
なかでも地元グルメ「豊川いなり寿司」は必食。
お供えしてあった油揚げにご飯を詰めたことがはじまりといわれていますが、今では通常の豊川いなり寿司に加え、一味やゆずなどの風味がするものや、みそかつや鰻のまぶしがのったものなどバリエーション豊富に展開されています。
ただ残念なことに、私が訪れた2月下旬は、参拝のシーズンオフというのがあるのかどうかわかりませんが、人出も少なく、門前町の飲食店やおみやげ店はほとんどお休みでした。
この食べ歩きをメインに考えるのであれば、行く時期は考慮する必要がありますね。
所在地 愛知県豊川市豊川町1
時間 午前5時開門午後7時30分閉門、御祈祷受付は午前6時より午後3時半まで(年中無休)
アクセス方法
【電車利用】
R東海道新幹線・東海道本線「豊橋駅」下車、JR飯田線に乗り換え「豊川駅」下車、徒歩5分。
または、名鉄本線「名古屋駅」より急行「豊川稲荷駅」行き利用。
または名鉄本線「名古屋駅」より「国府駅」乗り換え、名鉄豊川線「豊川稲荷駅」下車、徒歩5分。
【車利用】
東名高速道路「豊川IC」より10分。