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京の冬の旅〜4
今年の冬の旅の特別公開のなかで、個人的な本命はこちらのお庭でした。
東福寺は初夏の青もみじや秋の紅葉のタイミングで訪れたことはありましたが、冬は初めて。しかも定番の通天橋や方丈ではなく、塔頭の一つ、龍吟庵です。
日本庭園というと安土桃山時代や江戸時代に作られたというイメージが強いですが、昭和の作という所も案外あるようで…古い建築にもしっくり馴染んでいるので違和感を感じないのが不思議です。
昭和の作庭家 重森三玲が作った東福寺本坊の方丈を囲む4つの庭園は、苔と石を市松模様に配置したモダンな作りで、よく紹介されているのを見かけます。この冬は、彼が同じ東福寺の境内に建つ龍吟庵に作ったお庭が公開されたので、さっそく出かけてきました。
さすがに現代に作られただけあって、何を表しているのかとても分かりやすいです(^ ^)
『無の庭』は白砂だけで何もなし、『龍門の庭』は波間に頭やしっぽを出しながら泳ぐ龍の姿。『不離の庭』は山に捨てられてオオカミたちに狙われた子供を、2匹の犬がぴったり離れず守ったというストーリーを再現してありました。
龍吟庵は毎年秋に公開されるようですが、紅葉の時期は何人もガイドさんがスタンバイしてゆっくりお話ししてくれるというわけにはいかないのかも…。解説を聞きながら観るとかなり面白いお庭なので、こうした特別公開は日本庭園になじみのない方にもおすすめしたいです♪
《アクセス》
JR/京阪 東福寺 下車 徒歩10分
市バス 東福寺 下車
《京の冬の旅の特別公開》
平成27年1月10日から3月10日まで
公開時間: 10時から16時
料金: 600円
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。