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2019年9月、東日本大震災の津波で全壊した「道の駅 高田松原」がついに復活しました。
以前の道の駅の建物「タピック45」は震災遺構としてそのまま保存されています。
新しくできた建物の右側が道の駅、左側が震災津波伝承館、裏が国営追悼祈念施設になっています。
まずは震災津波伝承館に入ってみることにしました。
震災津波伝承館の入館料は無料です。
オープンして6日で来場者が1万人に達するなど、県外からも多くの人が訪れているようです。
館内中央には被災した消防車が置かれ、その左右に展示ルームやシアタールームがあります。写真撮影可能な場所は限られますので注意しましょう。
県の施設だけあって資料の数は豊富です。陸前高田だけではなく沿岸市町村全ての展示があり、時間を忘れて見入ってしまいました。
特に凄かったのは2ヵ所あるシアタールームの放映です。12分程度の短い内容ですが、今ではテレビでも見ることはできないだろう震災当時の津波の映像が流れます。
今見てもとても恐ろしい映像でした。見たくない方もいると思いますが、これを見て震災を忘れないことも大事なんだろうと思います。
道の駅に入ります。岩手県産の木材を使用した内装がとても綺麗でした。
販売エリアでは産直や土産物、防災グッズも販売していました。海産物を売っているコーナーもあります。
食事コーナーには海鮮丼や蕎麦、定食や丼ものの2つの飲食店が入っていて、中央のテーブル(約60席)で食べることができます。
大変混雑しているようで、私が行った10月初めで昼食時間をずらしても満席状態でした。次行ったら海鮮丼は食べたいですね。
話題なのが軽食コーナー、鳥取県で人気のカフェ「すなば珈琲」が遠く離れた岩手県に進出です。
私は陸前高田店限定のソフトクリームを食べてみました。陸前高田の神田葡萄園のマスカットサイダー味です。セルフで振りかけるパウダーでサイダーのシュワシュワも再現した爽やかな味のソフトでした。
道の駅と伝承館の改善希望点ですが、まず道の駅のトイレの場所がたいへん分かりづらいです。館内を美しく見せる設計者の配慮かもしれませんが、一目で場所がわかるように表示すべきだと思います。実際道の駅のトイレ利用者はとても多いはずです。
伝承館には写真や記事を閲覧できるパソコンが数台置いてありましたが、ものすごく動作が遅いし操作もしづらいです。私も写真を探そうと試みましたがとにかく使いづらいので途中断念しました。
道の駅と伝承館の間から海へと続く長くまっすぐな道が国営追悼祈念施設の一部です。
広い並木道を過ぎると「献花の場」、初め見たときには何の台だろうと思いましたが献花台が並んでいます。
そこから今は海が見えないほど高く造られた防潮堤の上へと続く道は「祈りの軸」、橋を渡り階段をのぼり、防潮堤の上には「海の臨む場」。ここまで来てやっと海を見ることができます。献花台も1つ置かれてました。
防潮堤を下りながら続く道の先には「奇跡の一本松」があります。今では人口のモニュメントとして保存されている一本松ですが、復興のシンボルとして多くの人の目に触れ、その役目を果たしているようです。
道の駅・津波伝承館〜海の臨む場〜奇跡の一本松〜道の駅。けっこう歩きますが、このコースを皆さん巡っているようです。
国営追悼祈念施設は今はまだ一部です。この先少しずつ姿を変え、すばらしい復興祈念公園になっていくことでしょう。
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。
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