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1月や2月の厳冬期の帯広市の最低気温は、マイナス10℃、時にはマイナス20℃を下回る事もザラで、最高気温もマイナスの「真冬日」の日があります。
そんな厳冬期の朝でも、帯広競馬場では約500頭の「ばん馬」が、レースの基礎体力をつけるため、鉄ソリを引っ張っるトレーニングが行われますが、そんな調教を見学できるツアーが、冬季間の日曜日の早朝に行われます。
朝の6時前に帯広競馬場の指定場所に集合し、受付後、ガイドの指示に従って競馬場内を移動します。
場内を数分ほど歩くと、ばん馬が挽く鉄ソリ置き場があり、その奥にばん馬の調教が行われていました。
ガイドが指定した場所で調教見学が出来ますが、体重が1tもあるばん馬が、土煙を上げて鉄ソリを挽いて走る姿は圧巻で、その姿を、かなり間近で見る事が出来ます。
また近いため、騎手の掛け声や、重量感あふれる馬の息遣いを感じることが出来ますし、障害越えの様子も、まさにツアーならではの、本当に近くで見学することが出来ました。
しかし、この朝の調教ツアーでの目玉は、寒さによって、ばん馬が吐く鼻息や吐息、身体から立ち昇る湯気が白く映え、迫力ある姿が見れる事ですが、特に朝日をバックにすると、ばん馬が吐く息がオレンジ色に染まる様子は、どこか感動するような、より幻想的な景色が見れます。
ばん馬が息を吐く瞬間を撮るのは、結構難しいですが、参加者は一心不乱にシャッターを切っていました。
写真ばかり撮影してると、実際の調教の風景を見逃しがちですが、調教を続けると、ばん馬は体中に汗をかき、それがより湯気となって立ち上っていました。
人間と違って馬は、皮下脂肪、表皮、馬毛が非常に厚いため、寒さに強く、北海道の冬の寒さに耐えれる身体だそうで、逆に夏の暑さは苦手だそうです。
ばんえいレース中では、騎手がムチで叩いて、ばん馬を”いなし”ますが、非常に厚い馬の表皮は、ムチで叩かれても人間の様に腫れる事は無いそうです。
毛並みを揃えるブラッシングブラシも、鉄製のタワシ??が使われていました。
また
”現役のばん馬を触る”
と言うことは、本来できる事ではありませんが、ツアー見学者サービスで、現役のばん馬に触らせてもらう事が出来ました。
体重1tもあるばん馬なので、顔だけで80cmはある馬鹿でかい馬ですが、人慣れしていて、瞳も澄んで可愛らしく、嫁さんは目を輝かせて触っていました。
また運が良ければ、馬が挽くソリに乗せてもらえる事もあるそうです。
朝の調教ツアーは1時間ほどですが、ばん馬などの馬文化は「北海道遺産」にも登録されていますし、北海道開拓に大いに貢献した馬文化に触れて頂く意味でも、機会があれば是非参加される事をオススメします。
アクセスなど〜
・帯広競馬場「朝の調教ツアー」を検索し、事前予約が必要(大人1人2,000円お土産付き)
・早朝開催のため、前日市内泊し、帯広競馬場の指定集合場所までは、タクシ―利用が便利
・冬季は厳寒期であるため、完全防寒が必要。
・ツアー時間は約1時間。トイレや途中退場は困難。
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。