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宇都宮市の大谷町付近一帯は、大谷石が採石できる地域ですが、その大谷石の採掘跡を見学することができるのが「大谷資料館」です。
採掘跡を見学する。
と言われても、あまり楽しい場所では無いような感じですが、入場料800円を支払い、まるで地下牢に行く様な石のトンネルを下って行くと、パッと、目の前に巨大な地下空間が広がりました。
観光客が一様に足を止め、
「おおっ・・。」
と言う歓声は印象的でしたが、そこは2万平方メートルにも及ぶ大空間で(2平方メートルと言われても、想像が付きませんが)、内部は少々暗い数色のライトで照らされ、まるでゲームや映画の世界のような雰囲気があり、その中に巨大な採掘跡が浮かび上がっていました。
案内板に従って進むと、巨大な石柱や石の階段、テラスなど、色んな見所があります。
特に十数メートルはある高い天井の空間に入ると、採掘跡が、まるで地下神殿のような建造物にも見え、まさに圧巻な地下空間。
誰もが口を開けて、天井を見上げるような、非常に迫力ある異空間でした。
ライトップされた灯は時間ごとに色が変わるので、その色の違いで、違った雰囲気で見えたりしますが、やはり、うっすらとしたライトアップが、より地下空間を神秘的に映し出している感じがします。
大谷石は、かつては手掘りで切り出されていたそうで、その切跡は凸凹しており、そこに青色ライトが照射されると、まるで異次元の惑星にでも降り立ったような感じがしました。
「おおっ・・。幻想的だ・・・。」
と、その時は安易にそう思いましたが、そもそも、当時はつるはしで石を掘るなんて、相当根気を要する重労働であったと思われます。
手掘りと機械掘りの、石切の跡の違いの説明がありましたが、因みに機械掘りだと、石切跡は石板のような切り口でした。
先に進むに従い、石のステージがあったり、アート作品が展示されていたり、様々な資料が展示してあったりと、全ての資料を見たり見学すると、1時間以上を要します。
どの場所でも、採掘場所は圧巻な空間が広がっており、資料も興味深く拝見し、私は飽きることなく見学が出来ましたが、採掘跡の温度は、冬季は2℃くらい、夏季でも8℃くらいと非常に冷えますので、上着が必要ですし、写真撮影は、三脚や自撮り棒の持ち込み禁止、また石の上にカメラを置いての撮影も禁止で、必ず手で持っての撮影に限られています。
また、採掘跡は段差が非常に多く、階段ばかりで、歩きなれないと大変かもしれませんが、それ以上に大迫力な地下空間を体験できますので、大谷資料館のHPなどをご覧いただき、万全の準備をされて、機会があれば見学される事をオススメします。
〇アクセスなど
・JR宇都宮駅西口6番乗場から大谷・立岩行き乗車。資料館入口下車。徒歩5分。
・無料駐車場有。カーナビは、資料館の電話番号を入力。
・近年観光バスも来るほどの人気スポットになっており、平日午前中か、もしくは開館に合わせて来館、もしくは閉館1時間あたりが、比較的空いているとの事。
・入場料大人800円
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。