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あるぱ7216さんの風連湖に対する口コミ

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あるぱ7216(休止中)さんのクチコミ
2019年07月28日に投稿されました。
清々しい大自然の中を歩くだけで、気持ちが昂る感じがします
キタキツネとの出会い。早くも野生動物と出会う事が出来ました
大自然が残る風蓮湖に、王者の風格があるオジロワシ登場です。
奇跡的にタンチョウ親子が接近してくれました。まさに感動の出会いです
大自然が残る風蓮湖に、タンチョウの姿は絵になります
 「風蓮湖(ふうれんこ)」

 と聞いて、日本のドコに位置する湖か分かる方は、相当な地理博識と思いますが、北海道の東の果て、根室市と別海町にまたがる湖です。

 周囲は森に囲まれ、遠浅で沢山の湿地や干潟があり、またその湿地や干潟で野生動物のエサが沢山得られることから、日本最大級のハクチョウの飛来地として、また非常に多くの渡り鳥が訪れる湖でもあります。

 更に日本最大級のハマナスの群落があったり、湿地や干潟の重要性や沢山の野生動物が訪れる事から、「野付風蓮道立自然公園」や「ラムサール条約」登録湿地、「国指定風蓮湖鳥獣保護区」に指定されています。


 国道44号線沿いの歩道を歩いていると、普通にキタキツネの姿がありました。
 人間を警戒して、スグ森に入って行きましたが、車を置いて数分後に早くも野生動物と出会いました。


 初夏の北海道は、色んな動物の新しい命が誕生する時期でもあります。

 遠くエゾシカの姿があり、6月に生まれたと思えるバンビの姿もありました。
 
 バンビは見るもの全てが目新しいのでしょう。色んな物に興味があるようで、アチコチ走り回ったり、母親のエゾシカからおっぱいをねだったり、甘えたりしています。
 やはりバンビは可愛いく、その姿を見るだけでも面白く癒されますが、しばらく観察していると、エゾシカは座り込んで反芻(はんすう)を始めました。

 そうなると動きは無くなり、湿地の草葉で隠れてしまうので残念ですが・・・・・。


 それにしても素晴らしく晴れた風蓮湖。

 沢山の野鳥の”さえずり”を聞きながら、大自然に囲まれたその景色の中にいると、それだけで心から癒されます。

 
 すると遠くの木に、天然記念物の「オジロワシ」が飛んできました。

 両羽を広げると2m以上はある巨大な鳥ですが、たまに本州の方まで飛来すると、大ニュースになる程の珍しい鳥ですが、北海道でも道東地方は年中観察できる鳥でもあります。


 そこからしばらく歩くと、数人のカメラマンが何かを撮影していました。その先の湿原を見ると、なんと二羽のタンチョウ(特別天然記念物)の姿がありました。

 カメラマンは超望遠レンズを駆使して、何かを撮影してらっしゃいますが、よく見ると、二羽のタンチョウの近くに雛が居る様子です。

 しかし雛は湿原の草葉に隠れて、なかなか上手く撮れない様子でしたが、20分もすると雛が立ち上がり、水辺まで移動してきました。

 カメラマンは一斉にシャッターを切りますが、何とそのタンチョウの親子は、我々カメラマンが居る場所に接近してくれました。

 私も初めてタンチョウの雛を見ましたが、思わぬ出来事に興奮して撮影(嬉)。
 
「風蓮湖畔にはタンチョウが住んでいる」

 と言うのは聞いていましたが、まさかこんな間近でタンチョウの親子が見れるとは思いませんでしたが、その親子は

「撮っていいですよ」

 言わんばかりに、かなり近くまで接近してくれました。


 親のタンチョウは、盛んに雛にエサを与えています。

 小魚やカニ、時に海藻など。
 大きい魚は雛の前において、親のタンチョウがバラして雛に与えているようです。


「タンチョウって、雑食なんだな〜〜〜」
「どんな動物でも、子供は大切で可愛いんでしょうね。。。。。」

 またタンチョウが時間を空けず、次々とエサを雛に捕ってあげているので

「風蓮湖は、こんなに沢山のエサが捕れるんだな〜〜〜」

 と、独り言のように隣のカメラマンさんは話されました。
 まさにその通りで、そんなエサを与える姿が観察できるのも、コレほど接近してくれたおかげですが、その姿は本当に微笑ましく思えました。


 雛は羽ばたく練習をしたり、また親が水の中を歩く練習???をさせたりしました。

 キツネなどに襲われても、水の中までは襲えないので、雛にとっては身を守る安全地帯ですが、雛は水の中を歩くのは嫌がっている感じがします。
 それに自分でエサを捕るには、水の中に入る必要もあるので、親としては

「早く水に慣れてもらいたい」
 と言う気持ちもあるかもしれません。


 親が雛を誘導するように、水の中に移動し始めましたが、雛はしばらくの間水際で佇んでいました。

 どうしても水の中を歩くのは抵抗があるようでしたが、親が水の中に入って、再三雛を促していると、ようやく勇気を出して歩き始めました。

 そして雛を守るように、前後を親が見守るように雛を真ん中に歩かせて、ゆっくりゆっくりと水の中を歩き始めて・・・・。


 そのままタンチョウの親子は遠くへ行ってしまいました。


「なんだか、とても良いシーンでしたね」

 と、隣のカメラマンさんが話されました。

「そうですねぇ〜〜〜〜・・・・。なんだか、心が和みましたよ・・・・。」



 タンチョウ親子が見せてくれた、雛に真摯な愛情を与えている姿を目の当たりに見れたカメラマン全員が、とても良い表情だったのは、本当に印象的でした。

 鳥類の中でも、ひときわ強く家族愛を大切にするタンチョウの、そんなヒトコマを間近で見れたのもありますが、さすが、色んな諺(ことわざ)に登場したり、お札の絵柄にも登場するタンチョウは、昔から日本人に愛されてきた鳥ではありますが、それは、

「こんな愛情ある姿があったから??」

 なのかもしれません。


 タンチョウは、雛を守るためなら、ヒグマとでも戦う。
 と言われますが、それはもしかしたら、大げさな言い方では無いのかもしれません。


〇アクセスなど
・国道44号線沿い「道の駅スワン44ねむろ」に駐車し、更に徒歩にて東進すると風蓮湖畔に到着
・オオハクチョウなどは、例年10月上旬から12月、3月中旬から5月頃に飛来
・トイレや売店などは「道の駅スワン44ねむろ」にしかありません。国道44号線の路上駐車や、風蓮湖の指定場所以外での駐車は禁止されています。
・風蓮湖では、必ず野生動物が見れる訳では有りません。時期や時間帯や気象状況などにより大きく左右されますが、風蓮湖では、約300種の野鳥が記録され、風蓮湖全体で約1万羽のハクチョウが飛来、タンチョウは”40つがい”が確認され、オオワシ・オジロワシは、特に冬季は800羽ほどが風蓮湖に集まるとされています。
 他にもエゾシカ・キタキツネなどの哺乳動物も20種類以上が記録され、エゾモモンガ・エゾリス・エゾユキウサギなど警戒心の強い動物にも出会うことがある。とされています。
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。
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