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あるぱ7216さんのトドワラに対する口コミ

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あるぱ7216(休止中)さんのクチコミ
2019年06月25日に投稿されました。
展望台から北方領土「国後島」が望めます。最短で8?の日本固有の領土ですが、現在はロシアに実効支配され、定期航路などはありません。
エゾカンゾウが咲き誇るトドワラ。頬に当たる風も最高でした
野付半島ネイチャーセンターからは、トドワラへの原生花園を進みます
原生花園で出会ったウグイス。粘りに粘って撮影に成功しました。
立ち枯れ白化したトドマツが残る「トドワラ」。年々白化したトドマツは朽ちて減少している感じがします
少し夕映えの気配の高架木道。人影が華を添えています
遠く白化したトドマツが残る「トドワラ」に向かう観光客。水に囲まれた世界は、何とも言えず不思議な世界を醸し出していました
 北海道の東の果てにある野付半島(のつけはんとう)は、知床半島と根室半島の中間に位置し、砂嘴(さし)と呼ばれる、岸沿いに流れる海水によって運ばれた土砂が堆積してできた地形で、それが全長約26?ある、日本最大の砂嘴です。
 北海道の地図の東端をご覧になると、ススキの穂の様な小さな半島が、野付半島になります。

 野付半島の付け根から15?くらいの所に、野付半島ネイチャーセンターがあり、そこから「トドワラ」へ続く遊歩道があります。
 ちなみに「トドワラ」とは、この地はかつて「トドマツ」と言う松の木が生い茂っていたそうですが、地盤沈下により海水が流入しトドマツが枯れ、立ち枯れたトドマツが今でも残る、いわばトドマツの墓場の様な場所です。
 しかし、年々朽ちたトドマツは減り続け、今は殆どありませんが、その代り、夏季はハマナスやエゾカンゾウが咲き誇り、また年間を通じて沢山の野鳥が羽を休める自然豊かな場所で、野付風蓮道立自然公園、北海道遺産選定、ラムサール条約登録と、非常に貴重な自然環境が残る場所でもあります。


 野付半島ネイチャーセンターからスグに、フラワーロードと呼ばれる遊歩道があり、特に6〜8月は道の両側にハマナスやエゾカンゾウが咲いた原生花園を歩きます。

 ハマナスやエゾカンゾウは大きな花なので目立ちますが、足元を見ると、チシマフウロなどの小さな赤紫色の花も咲いています。
 本州では、フウロは山地や亜高地で生育しますが、北海道では、こんな海際でも生育するので、山に行かなくても気軽に観賞できるフウロは、花好きにはタマラナイかもしれません。

 花好きな方はゆっくり歩いて撮影したり、また野鳥撮影をされたりと、それぞれフラワーロードを楽しんでらっしゃいます。

 時折休憩できるベンチがありますが、それ以外の人工物が何もない、本当に波静かな野付湾に囲まれた原生花園には、沢山の野鳥がさえずっており、歩くだけで清々しい気持になります。

 途中ウグイスが鳴いていました。
 ウグイスは非常に小さな身体で、ドコに居るか分かりませんが、声を頼りにしばらく探していると、枝先に止まった姿を発見。
 息を殺しながら、鳴いている瞬間の撮影に成功しました。

 ウグイス画像を見た嫁さんが

「この鳥は本当にウグイスなの?」

 と聞いてきました。確かに

「ホーホケキョ」

 と鳴いていたので間違いありませんが、ウグイスの身体の色が茶系色中心で、緑色鮮やかな”ウグイス色”で無い事に疑問を持ったのです。

 色々所説あるようですが、ウグイスが鳴いていた時、その下に緑色鮮やかな身体のメジロがいて、そのメジロをウグイスと勘違いしたから?

 とも言われています。

 その勘違いから「ウグイス色」と言う色まであるのは、実際はオカシイですが、神様は、ウグイスには美声を与えましたが、身体の色まで”二物”は与えなかったようです。

 
 原生花園が終わると、海の上を行くような感じで高架木道がありました。

 特に尾岱沼の連絡船へ向かう高架木道は、まさに海の中を行くような感じで、空と海の青さの中に高架木道が続きます。
 そこを歩く観光客は、まるでどこか別世界にでも向かうような感じがしますし、決まって、その高架木道で写真撮影をされます。

 こんな青い世界があるのか?

 と思わせるような絶景ですが、それにしてもコノ高架木道に居るだけで、頬に当たる潮風が心地よく、辺りが水に囲まれた、人工音の聞こえない、鳥の”さえずり”しか聞こえないトドワラの大自然は、立ち止まって辺りを望むだけで癒されます。

 花やウグイス撮影などに時間をかけすぎたため、少し夕暮れが迫った景色になると同時に、徐々に風が収まってきました。すると海が水鏡になり、高架木道が逆さに写り始めました。

 観光客の方に了解を得て、高架木道を歩く姿を撮影させて頂くと、なんとも美しい一枚になりました。

 実際トドワラでは、このような水鏡の撮影を行う方が多く、SNSなどにも沢山投稿されています。

 また冬季は野付湾が全面結氷するため、果てしなく続く真っ白な雪と氷の大地の上を、ぽつんと歩いている写真などが話題になっています。
 それは日本では無いような、水の無いウユニ塩湖に居るような感じの一枚だそうで、最近は冬季に訪れる観光客も増えているそうです。


 このまま夕暮れまで過ごしたい気もしますが、トドワラから野付半島ネイチャーセンターまで片道2?はあるので、後ろ髪を惹かれながら後にしました。
 それにしても、美しい絶景などが望めたトドワラは、大満足の名所でしたが、海と花々と野鳥観察にはイチオシの場所ですので、是非参考にして頂けたらと思います。

〇アクセスなど〜
・根室中標津空港から野付半島ネイチャーセンターまで約40?。
・尾岱沼港から連絡船利用で、トドワラまで25分。
※7〜8月などの夏季繁忙期に限り、野付半島ネイチャーセンターヘ定期バスあり。

・野付半島ネイチャーセンターからトドワラへは(約2?)遊歩道があり自由散策出来ますが、ツアー参加がおススメです。(野付半島ネイチャーセンター要問合せ)
※有料で「観光幌馬車」が、トドワラ近くまで運行されています。
※トイレ、売店などは野付半島ネイチャーセンターのみにあります。
※野付半島ネイチャーセンターには、野付半島のやトドワラについてや、野鳥や花々などについての展示、また北方領土「国後島」が間近に見えるので、展望台もあります。
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。
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