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島根半島の県道2号を東へ走る。道は舗装され、信号は少なく、交通は閑散で走りやすい。
右に中海を見ながら突き当りまで行くと、広い無料駐車場があって、駐車場の前は地蔵崎だった。
車を置いて日本海を眺めながら200メートルも歩くと、白い灯台と美保関灯台ビュッフェがあった。
この灯台の灯質は「Fl W 12s」となっている。昼間なので当然灯火は消えているが、日没とともに灯が入る。
Fl W 12s というのは、フラッシュ、白色、12秒に一回閃光を放つという意味で海図には必ず書かれている。
沖の船から見ると、12秒に一回白色の閃光が放たれる灯台だ。
夜間の海上から陸地を見ると、所どころに灯台があって、それぞれが異なる光り方をしている。
赤や青、白。互光という同じ秒数で2種の色が点灯するのもあれば、同じ色が数秒点いては消えるというのもある。
その様々な光り方を見て、あれはどこの灯台、あっちは〇〇灯台と判断して、ハンドコンパスで角度を測定し、海図上に線を引いて交わった場所に自船がある。
ボート免許の試験には、こういう項目もあります。
昔は、そういう作業をこまめにしていたものだが、今や時代はGPS。スイッチを入れたら自分の緯度経度が即座に示され、自船の速度、他船の速度や進行方向、船名や総トン数まで表示されるアプリがあるから便利な世の中になったものだ。
しかし、電力トラブルが発生したら、その時点で迷子になる。やはり昔ながらの測定も必要だ。
随分前に太平洋でヨットに雷が落ちて、その瞬間にレーダー、GPS、無線など電気系統がダウン。
自船の位置が分からなくなったばかりか、ウオシュレットも動かなくなって慌てた経験がある。
このまま太平洋を彷徨ったらどうしよう! パスポートは持ってきてないし、ドルの持ち合わせもない〜〜〜なんて怖い思いをした。
幸い、この時はGPSが回復してくれたので近くの港に逃げ込むことが出来た。
以上 回想・・・・・・
★
ビュッフェは非常にお洒落で綺麗な建物だった。
席は日本海に向かって配置されており、美しい景色を眺めながら食事を楽しめる。
また店内には灯台の大きなレンズが展示されている。以前に美保関灯台で使用されていたものということだが、映画「喜びも悲しみも幾年月」のセットに使用されたものという説明があった。
灯台とビュッフェの海側には遊歩道がある。天候が良ければ隠岐の島が見えるらしいが残念ながら今日は雨模様で雲が低く厚く広がっており、よくわからなかった。
静かで美しい所なので、近くへ行かれた時は是非立ち寄ることをお勧めする。
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。