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富津岬は東京湾に突き出した約5kmある岬(砂嘴)で、岬一帯が富津公園として整備されています。
広大な公園には、年間を通して楽しめるウォーター・パークや、コンサートやイベントが行われる「野外劇場」、「キャンプ場」、「テニスコート」、宿泊施設などが整備され、また潮干狩や地引網なども行われています。
しかし何と言っても千葉県を代表する景勝地であり、特に冬季は富士山を望む事が出来るので、関東の富士見百景にも選ばれています。
富津岬の先端には、変わった形をした「明治百年記念塔」があり、頂上まで登ると真下に海を望み、手前に第一海保、第二海堡の島と、東京湾を介して神奈川県の三浦半島、その向こうに雪を被った富士山を望む事が出来ました。
それにしても素晴らしい山容の富士山。
富士山まで直線で120?ほどありますが、それでも雄大に富士山を望む事が出来るのは、遮るものがない富津岬ならではだと思います。
潮風が頬に当たり、時にカモメが”鳥山”を作っていますが、やはり頻繁に行き来する船舶を望むのも面白いです。
ほとんどが外国船ですが、
「これでもか!!」
と言うくらいコンテナと積んだ貨物船が、ゆっくりゆっくりと東京港に向かったり、外海へ向けて航行しています。
手前に見える第一海保、第二海堡は、実は人工島で、明治政府が首都防衛の最重要防衛拠点として造成された島です。
しかし、防衛拠点は第一海保、第二海保だけではなく、観音崎、猿島、そしてこの富津岬にも、首都防衛のために築かれた要塞跡があります。
実は富津公園入口近くの大池に囲まれた高台には「中の島展望塔」がありますが、ここには富津元洲堡塁砲台跡があり、手前にはコンクリートの壁と、海水を引いた幅30mにも及ぶ、壮大な堀に囲まれた堡塁砲台跡を望む事が出来ます。
この「中の島展望塔」からも、富津岬の松林の向こうに富士山を望む事が出来ますが、やはり要塞の遺構を眺めるには「中の島展望塔」が良く、そのような遺構がお好きな方は、付近には今でも土塁などが残ってますので、是非散策されると良いと思います。
夕方になるにつれ、沢山の観光客が訪れました。
富津岬は、千葉県を代表する夕陽の名所でもあるので、晴れた日は毎日のように夕陽を愛でる観光客で賑わいます。
夕陽が沈むほどに、対岸に沈む太陽の光が東京湾に光の道を作りますし、遠く航行する船が蜃気楼現象で浮いた様も見る事が出来ました。
「明治百年記念塔」付近は、かなりの観光客やカメラマンが訪れ、展望台の上や広場に集まった観光客の皆さんが、一心に夕陽を眺めています。
時たま自分たちのねぐらに帰る途中なのか、何度となく鳥が横切りますが、それはそれで絵になる感じはします。
そして夕陽が沈むと、観光客の一様に満足された表情はとても印象的でした。
東京湾の向こうに聳える雄大な富士山、そしてその富士山を介して沈む夕陽。
今まで各地の夕陽スポットに訪れましたが、こんな贅沢な夕陽が見れる富津岬は、全国の数ある夕陽スポットの中でも、上位に選ぶ方も多いような気がしました。
今日は富士山の正面左肩付近に夕陽が沈みましたが、実は、3月30〜31日と9月12〜13日は、富士山の頂上に夕陽が重なって沈む「ダイヤモンド富士」が見れます。
一年に2回しか、それも夕陽が沈まないと見れない貴重な夕陽を見る事が出来ますので、是非挑戦したい気もしますが、ただ非常に沢山の、想像以上のカメラマンや観光客でごった返すそうですので、興味がある方は、ぜひ挑戦して頂けたらと思います。
夕陽が沈むと、急速に辺りが暗くなります。
わずかに富士山の付近が明るかったので、再度富士山を撮影。辺りはカナリ暗闇に包まれましたが、なぜか富士山の辺りだけ明るく、何とか撮影が出来ました。
ブルーアワーに包まれた「明治百年記念塔」は幻想的で、一等星も見えて来ました。
ちょっと付近が明るいので、星空観察にはやや向かないかもしれませんが、波音を聞きながらマッタリするには良い感じですし、遠く汽笛の音を聞いて過ごすことができた富津岬は、癒しを求める場所としても最高の名所かもしれません。
富士山や夕陽、またプールなどの施設利用、また要塞の遺構などを含めて色々堪能できる富津岬は、是非時間を取って訪れて頂けたらと思います。
〇アクセスなど
・JR内房線「青堀駅」下車、日東交通富津公園行き終点「富津公園前」下車。「明治百年記念塔」までさらに徒歩15分
・無料駐車場、トイレ、売店、食堂あり
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。
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