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大阪府八尾市の東、信貴山の麓に玉祖神社がある。麓と言ってもそこそこの高度があるので、この神社の境内からの眺めはなかなか素晴らしく、大阪平野が一望できます。
この神社から北へ少し行くと神立茶屋辻という所があります。
ここは昔、大阪玉造から大和竜田を結ぶ重要な街道であって、茶屋が並んでいたそうです。
以前『みずのみ園地』の感想でも書きましたが、十三峠を越えて大阪と奈良を結ぶ道は「業平道」と呼ばれています。これは平安時代、在原業平という六歌仙に数えられた貴族が奈良県天理の自宅から大阪府八尾市の神立茶屋の娘をみそめ、たびたび通ったことから、その名がついたらしいです。
いつもは業平は玉祖神社で笛を吹き娘に合図を送っていましたが、ある日、笛を吹かずに茶屋を覘くと娘が自分で御飯をよそってるのを見たのですが、貴族の業平はその姿を見て興ざめし、笛を神社に置いたまま去ります。これを知った娘は後を追うのですが、叶わず、近くの淵に身を投げたという悲しいお話があります。
この笛は『一節切(ひとよぎり)の笛』として、今も玉祖神社に保管されていると聞きましたが、境内散策するも『笛』の記述は見つけられませんでした。
それにしても電車も車も無い時代に天理市と八尾市を通ったのが凄い。恋の力は大きいものです。
本殿前の鳥居の手前には狛犬ならぬ狛鳥?の像がありました。神社入口付近には数羽の鶏が放し飼いにされていたのですが、この鳥は『長鳴鳥』といい、天照大神が岩屋戸に隠れた際に夜明けと勘違いさせるために鳴かせた鳥ということで神の使いとされています。
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。
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