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美の山公園(みのやまこうえん)は、標高581.5mの「蓑山」にハイキングコースが整備された県立自然公園で、桜をはじめ、ツツジやアジサイなど色んな花が咲く「花の山」として、シーズン中はハイカーに人気の公園です。
また比較的都内からも近く、週末はいつも賑わっている人気の公園です。
12月にもなると花も無いので、シーズン中に比べるとハイカーさんは各段に減りますが、夜の美の山公園の展望台からは、夜景100選に選ばれている秩父市の夜景を望む事が出来るので、カップルが訪れるデートスポットでもあります。
展望台が3か所あるので、それぞれお気に入りの展望台で夜景を見るのも良いですが、運が良いと、その夜景の上に霧が発生してきます。
秩父市街地は盆地にあるため霧が溜まりやすく、その霧が盆地に溜まってくるほどに、秩父市街地の街灯が霧に反射したり透けて見え、非常に幻想的は夜景を見る事が出来ますが、その幻想的な美しい夜景は、
「宝石夜景」
とも言われ、最近はSNSなどで知られ、夜から早朝にかけて訪れる方も増えています。
ある12月の晴れた日、天気予報は明日も晴れ、翌朝は放射冷却現象が起こる予報であり、これは霧が発生しやすい気象条件とされています。
12月は17時には暗くなり、秩父市街地に灯がともり始めます。
21時を過ぎても、夜景を見るためにカメラマンやカップルが頻繁に訪れます。
秩父市街地の奥には、市内を見守るように「武甲山」が、月明かりで聳えているのが見えます。その雄大な武甲山の手前には、秩父市街地の夜景が広がり、また工場煙突からモクモクと煙が立ち上る工場群があります。
しばらくすると秩父市街地を薄い霧が発生し始めました。
「やっとショーが始まるぞ」
と、ずっと展望台で待機していたカメラマンが言いましたが、霧は一気に秩父市街地を覆う訳ではありませんし、もし強風で霧が吹き飛ばされる可能性もあるので、そのショーが見れるかどうか楽しみな反面、気が気でありません。
数時間して、霧が秩父市街地を半分ほど埋め始めました。
その半分ほど秩父市街地を埋めた霧に夜景が透け、その透けた霧と、煌びやかな街の夜景とがマッチした、なんとも幻想的な夜景。
工場煙突から立ち上る煙さえも、煌びやかな夜景に華を添えており、それはまさに
「宝石夜景」
と言われる絶景でした。
ドコをドウ撮れば迷うほどですが、秩父市を象徴する秩父公園橋や工場群が、一番絵になるような気もしましたが、皆さん深夜にもかかわらず一心不乱に撮影してらっしゃいますが、こんな深夜にもかかわらずカップルさんは訪れ、感嘆の声を上げてらっしゃるのは印象的でした。
いつのまにか霧が秩父市街地全体を覆ってしまいましたが、その覆った霧にも光が透け、先ほどとは違う、ぼんやりとした「宝石夜景」が望めました。
この日は霧がさらに濃くなり、雲海となって秩父市街地を埋めつくしたので、幻想的な宝石夜景は輝きを失ってしまいましたが、本当に不思議で幻想的な「宝石夜景」は、タイミングもありますが、霧が秩父市街地を3割くらい覆い始めた時から、全体を薄く覆い始めくらいが一番綺麗かもしれません。
夜が明けると、雄大な「武甲山」が聳える手前に雲海絶景が広がり、「うろこ雲」がその景色を引き立てていました。
太陽が昇り、光芒が雲海と秩父山塊を照らし始めると同時に、まるで動物の様に秩父市街地を埋め尽くした雲海が”うごめいて”きました。
早朝にも関わらず、雄大な雲海絶景撮影にカップルや観光客の方が訪れますが、”うごめく”雲海を見ていても飽きる事はありません。
「仕事で秩父市に来ましたが、宿の方にココを勧められて来たんですよ~。」
と、たまたま仕事で訪れた方と話す機会がありましたが、「宝石夜景」が見れた話をすると、
「コレは、ぜひ見に来たくなりますネ~~」
と笑顔で話されました。
霧が晴れてくると、ハイキングコースも見え始めました。
折角来たので少しだけハイキングコースを歩きましたが、初冬の美の山公園の森も、野鳥の”さえずり”を聞きながら清々しく歩けます。
木々を忙しなく遊んでいる、青色の羽毛がモコモコとした「ゴジュウカラ」が、カメラを向けても逃げる事無く、かわいらしい姿を沢山見せてくれました。
落葉した森は野鳥の姿をすぐに見つけられるので、バードウオッチングをするには初冬から初春辺りが一番良いかもしれません。
そう言えば桜やアジサイの木が目立ちますが、「花の山」とも言われる美の山公園は、そのシーズンごとに訪れてみたいと思いました。しかしもっと運が良いと、桜と雲海、アジサイと雲海も見れるそうで
「またそんな時期に来てみたい」
と思いました。
〇アクセスなど~
・公共交通機関はありませんが、無料駐車場有
・雲海は春季や、特に10~12月上旬くらいまでが発生しやすいとされます。
・自然現象ですので、いつも雲海が見れる訳ではありません。秩父市雲海発生確率予想サイトや、雲海予報Twitter、秩父市雲海見学ツアーなどを参考にされるとよいと思います。
・トイレと自動販売機あり
・夜間は冷えます。可能な限りの防寒が必要です。
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。
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