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“さくら”の衣をまとった❝桜大仏❞を愛でに!
2021年 3月27日(土) 天候:晴れ
北に奈良盆地を望む壺阪の山中に佇み∼・∼眼病封じ...と、❝桜大仏❞で知られる通称【壷阪寺】は、大宝3年(703年)に弁基上人により開基されたと伝わる古刹で、ご本尊には〚十一面千手観音菩薩〛を祀られ、霊験あらたかな眼の観音様として広く信仰を集めています。
明治の頃…盲目の夫「沢市」と、その妻「お里」の物語『壺阪霊験記』が、浄瑠璃や歌舞伎、講談で何度も演じられた事でその名前が広がり、寺への信仰がさらに広がったとも伝えられています。
私達が拝観に訪れた日、『仁王門』につづく参道から上の段を見上げると、満開の“さくら”が埋め尽くす春景色が目に飛び込んできました。
『仁王門』の両側には、迫力のある2体の像が睨みをきかせ、その前には仁王さんの履く大きな下駄が並べてありました。
『仁王門』をくぐり、石段を上った先には一際目を惹く「多宝塔」が佇んでいました。
この「多宝塔」は、平安時代の作とされる「大日如来」が祀られているそうです。
広場を右に進む...と、天竺から渡来した【大釈迦如来石像(壺阪大仏)】が鎮座し、台座を含めた高さが15mの大きな石像で、御前立てには「十一面千手観音菩薩」、「文殊菩薩」と「普賢菩薩」の石像が立ち並んでいます。
その石仏を包み込むように咲き誇る“さくら”の花々に抱かれる姿が美しく❝桜大仏❞の名称で人気になり、多くの人たちを楽しませています。
また、“さくら”の季節が終り、芽吹いた若葉が彩る頃には❛新緑大仏❜として愛でる人も多いようです。
『多宝塔』の前を通り、少し急な階段を上ると、ご本尊が祀られている【八角円堂】があり、その隣にはお詣りをする≪礼堂≫が建っています。
訪ねた日、≪礼堂≫の中では「町屋の雛めぐり」にあわせて『大雛曼荼羅』が公開されており、2500体以上ものお雛様が並ぶさまは圧巻でした。
この『大雛曼荼羅』の雛壇には世相を反映した変わり雛が紛れ込んでいるようで、お堂の片隅には隠れている場所のヒントが書かれていました。
また、雛壇の先には…ご本尊〖十一面千手観音像〗の姿が明かりに照らされ美しく浮かび上がっていました。
周辺を散策します!
広場の少し奥まった処に「お里観音」と、「沢市霊魂碑』が静かに佇んでいました。
また、重要文化財に指定されている《三重塔》が聳え立ち、近くで見ると、素晴らしいその造りが何百年もの歴史を感じさせる趣がありました。
広場の高台に立ち尽くし眺め観ると∼・∼お寺の山肌全体が春爛漫の色柄で覆い尽くされた絶景が広がっていました。
散策の道を進んで行くと、重厚な仏伝図レリーフ(釈迦の前世から涅槃までを10面に分けて彫刻された図)が置かれてありました。
仏伝図レリーフの前を進みトンネルをくぐると、小高い処にある広場に辿り着きます。
そこにはインドから招来された〖釈迦如来大涅槃像〗が安置されており、その背面には高さ20mの〚大観音像〛が涅槃像を見守るように佇んでいました。
「涅槃像は全て教えを説き終えて入滅するお釈迦様の姿を現しているそうです」
その大石仏の大きさは、全長8m、重さは30tもあるとも言われています。
次に向かったのは、お寺の境内に咲く“さくら”が見頃を迎える頃に大仏様を拝するために設けられた「特設遥拝台(展望台)」を目指しました。
狭い階段を上って行くと、数人が並んで写真を撮れる展望施設があり、そこから眺める景色は…満開の“さくら”が咲き並ぶ海原に浮かんでいるような❝桜大仏❞の姿が拝めました。
境内の堂宇、伽藍そして、多くの石仏を包み込むように咲く満開の“さくら”と、山々を彩る新緑の木々や色鮮やかな美しい建物とのバランスが素晴らしい〖壷阪寺〗の春を‘ゆっくり’楽しむ事が出来ました(*^-^*)
拝観時間:8:00~17:00まで。
入力料:大人600円・小人100円(17歳以下)
駐車料:500円/日(乗用車)
アクセス
バス:壺阪駅前(奈良交通)のバス停→壺阪寺前行に乗車・約20分です。
車(大阪方面から):阪和自動車→美原JCT→南阪奈道路又は、西名阪自動車道→柏原IC→国道165号線(穴虫交差点)→国道165号線BP→橿原市内→国道169号線を南下し「壺阪駅」付近から約1㎞→「清水谷」を左折し約1㎞で到着します。
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。
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