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野木町煉瓦窯の口コミ一覧(9〜10点)

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あるぱ7216(休止中)さんのクチコミ
2019年11月14日に投稿されました。
巨大な煉瓦窯と煙突が特徴的な野木町煉瓦窯。人間と比べると、その大きさが分かります。
一つ一つ煉瓦を積み重ねて作られた煉瓦窯。ヘルメットを被って、窯内部を見学できるためか、ワクワクした感じで遠足に訪れたと思う学生さん
窯内部には、アーチ型に組まれた入口から入る事が出来ます
巨大な窯の内部。天井に投炭孔、左下に排煙穴がありました。煉瓦を積んで作られた技術の高さも伺えます
再現された焚き口。これも煉瓦で組まれて作られ、焚きが終われば解体され、再度焚くときは組まれるそうです
二階は、中央の巨大な煙突が目を引きます
沢山の投炭孔に丸蓋が目を引きます。丸蓋を取って粉炭を投げ入れ、蓋は熱を逃がさない役目があります
素晴らしいメタセコイア並木。コレも名所の一つになってます
 旧下野煉化製造会社煉瓦窯は、通称(野木町煉瓦窯)と呼ばれ、煉瓦を一つ一つ積み重ねて作られた、高い煙突が特徴的な十六角形の煉瓦窯です。

 16の窯があり、それぞれに入口が付いた巨大なホフマン式の煉瓦窯で、創業から130年経過してますが、ほぼ原形のまま保存されていることから、その価値が評価され、「国指定重要文化財」であり、「近代化産業遺産群」のひとつにも選定されています。

  
 一つの窯で14000本の煉瓦を作る事が出来て、16の窯全てを操業すると、22万本もの煉瓦を作る事が出来る計算になります。

 当時このような煉瓦窯は各地にあり、合計50基あったとされ、当時はそれほど煉瓦の需要があったと推測されます。

 
 100円の入場料を払い、ヘルメットを被って煉瓦窯を見学できますが、是非ボランティアガイドの案内付きで見学される事をオススメします。

 まず煉瓦窯と人間との大きさを比べると、窯の巨大さが分かります。ちなみに煙突の高さは約34.67m、輪窯の周囲は約100mあるそうです。

 これだけ巨大な煉瓦窯を、煉瓦を積み重ねて作るのは大変だと思いますが、なぜこのような十六角形をしているかと言うと、登り窯で煉瓦を焼く場合は、火を消して冷却を待ってから煉瓦を取り出す必要がありますが、16も窯があると、・搬入・予熱・焼成・冷却・搬出などのそれぞれの作業を、火を消す事無く同時に行えるので、非常に効率よく煉瓦を製造できる、このような形の煉瓦窯になったそうです。


 窯は二階建てになっており、一階が煉瓦を焼く窯、二階では燃料の粉炭に火をおこし、その火を一階に積みあげた生煉瓦に投入して焼く仕組みになってます。

 早速一階の窯の中に入ります。

 入口をアーチ状に煉瓦を組み重ねる技術も凄いですが、そんな入り口から窯に入ると、そこは広々とした煉瓦の空間がありました。

 天井には幾つかの穴が空いてましたが、この天井の穴は、二階で焼かれた粉炭が投下される「投炭孔」だそうで、また下部には排煙穴がありました。


 ガイドさんは、この窯を作り上げた技術の高さや、また焼かれた煉瓦の取り出し目安、空気の流れを仕切るために、新聞紙を張り合わせた大きな紙を、窯と窯との間に使っていたことなど、ガイドさんの解説とともに巡ると、より窯の仕組みについての理解が深まり、事細かく説明を頂きました。

 一旦窯の外に出て、二階に繋がる幅広の階段を登ります。

 この階段も煉瓦造りですが、階段は、主に粉炭の運搬用に使用されたそうで、運搬しやすいように、あえて幅広く作られたそうです。

 二階も広く迫力ある光景でした。
 中心に巨大な煙突があり、釣瓶状の丸蓋がいくつも並んでいましたが、この丸蓋を取ると、投炭孔が空いており、その穴から粉炭を投げ入れ、また熱が逃げない様に丸蓋が被せてあるそうです。

 粉炭を運搬したレールも、そのまま残されており、保存状態の良さが伺えます。


 やはり一番大事なのは、季節や天候、気温などに合わせて、投下する粉炭の量で煉瓦を焼く事ですが、焼き過ぎると赤色煉瓦が黒くなり、商品にならないそうで、火力で煉瓦の焼け具合の塩梅を見るのは、相当の熟練の技が必要であったと思います。


 野木町煉瓦窯には、「野木ホフマン館」を通過して行きますが、ここでは煉瓦窯の歴史や渡良瀬遊水地の生物について、また売店やカフェも併設してますので、見学後には休憩できますし、「野木ホフマン館」の前にはメタセコイア並木があり、その並木は美しく見所の一つになってます。

 また、ココから歩いて10分ほどの所に、渡良瀬遊水地や、渡良瀬川と思川の合流地点に出ます。

 煉瓦の材料である粘土や砂は、この渡良瀬遊水地や渡良瀬川や思川で採取し、煉瓦窯の近くまで水路を引き、船で材料運搬や、また焼かれた煉瓦を渡良瀬川〜利根川~江戸川を通じて、東京まで運んでいたそうで、ココが煉瓦を焼くに相応しい好立地条件であった事が分かります。また東京駅八重洲口の煉瓦も、ここの煉瓦が使用されていたそうです。

 野木町煉瓦窯は、とても興味深いところで、煉瓦や当時の歴史の勉強にもなりますし、実際に窯に入って見学できるなど、普段の生活では触れることができない場所なので、是非一度訪れて頂けたらと思います。


〇アクセスなど
・ JR宇都宮線「野木駅」よりタクシーで約10分 / JR宇都宮線「古河駅」よりタクシーで約5分
・無料駐車場有
・自由見学できますが、ボランティアガイドで案内して頂いても入場料は変わりません。所要時間は約30分、1日7回開催
・入場料100円

※「ホフマン式の煉瓦窯」ドイツ人技師ホフマンによって改良され、命名された
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。
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