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筆影山は三原市の郊外に位置する標高311mの山で、山頂付近まで車で行く事が出来ます。
山頂はモミジと桜の名所であり、また展望台と見晴台があるので、モミジや桜越しに望む瀬戸内海国立公園の素晴らしい多島美は、瀬戸内随一とされる、知る人ぞ知る名所です。
一度桜が満開時の、日の出前に筆影山を訪れました。
しかし既に駐車場は満車で、折り返して麓のわずかなスペースに車を置いて、歩いて山頂を目指しましたが、展望台は三脚持参のカメラマンで占領され、わずかな隙間から何とか日の出と瀬戸内の多島美、そして満開の桜を撮る事が出来ましたが、結局、それ以後撮影スペースを譲ってもらう事が出来ず、また余りにものカメラマンの多さに、かなりゲンナリした事がありました。
しかし、日の出と多島美の絶景にこだわらなければ、満開の桜や鳥のさえずりなど、桜の名所筆影山ならではの自然を堪能できたり、撮影する事が出来ました。
冬季の三原市沖の海上は、海霧が発生しやすい地域であり名所でもあります。
特に放射冷却現象が発生するような、良く晴れた一段と気温が下がった早朝に筆影山を訪れると、既に10人ほどのカメラマンが三脚を構えていました。
まだ日の出まで間があるので非常に寒いですが、おぼろげながら明るくなった海上には、海霧が発生してるのが見えます。
次々とカメラマンが訪れたので、撮影場所を決めて待っているうちに、目に見えて辺りが明るくなると、海霧は海上から沸き立つように増えていました。
そして待望の朝日が昇ると、目に見えて海霧がオレンジ色に染まって行きました。
余りにも眼前の景色が広いので、ドコを撮って良いか迷いますが、ちょうど一隻の船がオレンジ色に染まった海霧をかき分けて進んで行くのが見え、多島美などを入れてパチリ。
遠く因島大橋をバックに入れたり、アップで撮ったりしましたが、カメラマンが多く、どうしても撮影スペースが狭いのが残念。
撮影をやめて、後から来た方に場所を譲り、しばらく海霧の絶景を眺める事にしました。
しかし、それから10分もしないうちに風が吹き始め、あっと言う間に海霧は無くなってしまい、あの幻想的な絶景が無くなってしまいました。
少々物足りなかったですが、自然現象ですので、少しでも見れた事は運が良かったかもしれません。
ブルーアワーから始まる絶景が、目に見えて刻々と変わって行き、そしてオレンジ色に染まる海霧が見えるまでの、その変わって行く自然現象がみれたのは、本当に情趣溢れた、時間を忘れて見入ってしまうひと時でした。
翌朝も筆影山を訪れましたが、前日とは打って変わってカメラマンは少なく、自由に撮る事が出来ました。
昨夜から曇り空で風もあり、海霧は発生する確率は低いと、カメラマンは知っていたから来なかったと思います。
海上の厚い雲の上から朝日が昇ると、航行する船舶や多島美を照らします。
遠く薄い霞が多島美を白く染め、海上に島影が写り、海のキラキラがとても美しく映えていました。
一緒に絶景を眺めていた家族に声掛けし、絶景に魅入る後ろ姿を撮らせて頂きました。
「本当にきれいな景色ですね
とおっしゃられましたが、まさに同感です。
「この景色を見る事が出来て、良かったですよ・・・。」
前日の海霧の絶景も美しかったですが、今日の景色も海霧の負けないほど美しく、何よりカメラマンや三脚を気にせず場所移動をして撮れたのが良かったです。
前日は気づかなかった小鳥のさえずりが聞こえ、それが眼前の絶景に華を添えています。
カメラマンや家族は全員帰ってしまいましたが、この絶景の中にいると、もう暫くこの景色を愛でていたい気持ちになりました。
眼前に広がる瀬戸内海と多島美。
まさにコノ瀬戸内海国立公園の美しさを堪能できる筆影山は、日の出前に訪れるのは大変ですが、ぜひ参考にして頂けたらと思います。
〇アクセスなど
・レンタカーなどで筆影山山頂付近まで行く事が出来ますが、麓から一車線の細道になります。
・無料駐車場とトイレ有。
・JR山陽本線三原駅から竹原市方面行きバス10分(和田沖登山口下車) またはJR呉線須波駅から徒歩で60分
※展望台や見晴らし台は狭くスペースが限られます。三脚での場所取りなどは控えて頂き、後から来た観光客にも場所を譲って頂けたらと思います。
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。
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