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練馬区を終生の住処とした牧野博士の業績をたたえる庭園。
博士による新種発見数は約1500種、
13子の子だくさんにして94歳で大往生するまで植物学の向上と発展に貢献・寄与した。
練馬区の誇り、世界の牧野博士である。
■概要
東京都緑地帯、練馬。
23区の中でも特異な環境にある。
とっても緑が豊富。畑だらけ。光と水とできらきら。
駅から離れると田園都市という言葉がぴったりの牧歌的な光景が多い。
しかし、それもあと少しで終わりなのである。
練馬区には生産緑地制度というものが設定されており、
2022年にはその生産緑地の指定が解除される。
指定が解除されると農地の固定資産税が従来の何十倍にも高くなる。
そのため農地を手放す高齢者が増えている。
もうすぐこの緑のきらきらな光景も見納め。
練馬区は急激に脱農業してシティライズ化していく途中なのである。
さよならさよなら。
牧野記念庭園は農地ではないが、
緑に溢れた練馬区を思い出す遺産となるだろう。
■感想
東京藝大の付属中学校が比較的近くにある。
上野の藝大キャンパスと比較にならんほど美しい校庭である。
関係者以外は立ち入り禁止なのだがあまりの美しさに非関係者が校門越しに「はわわわ」と見上げる姿がよくある。
森じゃないけど鬱蒼とした景色はまるで新緑の森である。
光がきらきらで美しい。
金を使って遊ぶところがろくにない練馬にぶちこまれた学生たちもこれだけ美しければ感性豊かに育つはず。
たぶん。
その藝大付属中学校から路線バスの威圧を受けつつ苦労して細い道をてくてく歩いて行くと練馬区立記念庭園である。
巨木と膝下丈ほどの小型植物の対極の植物相をなしている。
一見して「まるで研究用植物園ではないか?」と感想を抱く。
とても手入れしやすそうでこまめに飛来植物を間引きしているのかもしれない。
美味しく食せる植物は多くなく、観賞用の草木が中心。
適度に休憩できるベンチは健在。
孫を連れたじーちゃんたちが日向ぼっこしてる。
資料館の牧野博士由来の研究用植物画は必見。
精緻かつ美麗である。
じっくり見ると何時間もかかってしまうだろう。
来園者はそれほど多くない。
混雑はしない。
紅葉はまだしてないが、秋のひとときを過ごすにはうってつけの場所である。
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。
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