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白砂と緑の築山に映える青紫の“桔梗”を愛でに!
2021年7月12日(火) 天候:くもり
京都御所の東側…寺町通りの静かな地に、紫式部が一生の大部分を過ごした❝蘆山寺(ろざんじ)❞が‘ひっそり’...と、佇んでいました。
『山門』の前には〚桔梗が咲いています〛の立て看板が掲げられていました。
看板に書かれた文字に誘われるように境内に入って行きます。
❝蘆山寺❞は、天台系園浄宗の大本山で正しくは【蘆山天台講寺】と言い、ご本尊は≪阿弥陀三尊座像≫が祀られています。
室町時代の『応仁の乱』で焼失したお寺は、天正元年(1573年)に豊臣秀吉が寺町再建の一環として…当時、藤原兼輔(紫式部の曽祖父)の邸宅であったこの地に❝蘆山寺❞を移転させた...と、伝えられています。
歴史を感じる『山門』をくぐり境内に入る...と、正面に「元三大大師堂」が佇み、中には〖元三大師像〗が安置されています。
お堂前に進み、お参りを済ませます。
砂利が敷き詰められた参道を少し進むと、青葉“もみじ”につつまれた〘鐘楼〙が建立されており、そこを先にすすむ...と、【本堂】の前庭に出ます。
前庭には、大きな石に刻まれた紫式部の歌碑がありました。
【本堂】に入ります。。。
玄関に入ると、紫式部の座像が出迎えてくれます。
拝観受付を済ませ∼・∼阿弥陀三尊像が祀られた仏殿に進み、お参りを済ませます。
仏殿の前が≪源氏庭≫です。
およそ650m2ある≪源氏庭≫は、白砂と苔の緑のコントラストが鮮やかな庭に“桔梗”の花…約1000株が植えられています。
縁側の中央付近には鑑賞用の舞台が設けられ、そこには数人分の座布団がおかれていました。
そこに腰掛け、白砂に程よく配された緑の苔地(築山)に清涼感溢れる青紫の“桔梗”の花々が美しく咲き並んでいました。
また、≪源氏庭≫の一角には紫式部を偲ばせる『紫式部邸宅址』と刻まれた顕彰碑が“桔梗”の花々に縁取られながら佇んでいました。
源氏物語や紫式部日記など数々の名作を執筆した紫式部が一生の大部分を過ごしたとされるこの地で…どのような日々を過ごしていたのかなぁ...と、思いを馳せながら可憐に咲く“桔梗”の花々を心静かに見つめていました。
その時、私達の傍に若い僧侶が近寄ってこられ「ようお参り」と声をかけて来られました。
その僧侶…カメラに興味があるようで、いろいろと話される中で・・・多くのカメラマンの方はあちらの方向から撮っておられますょ...とか、あの木を入れて撮った方が構図的に良いのでは...とか、いろいろと教えて戴きました。
また、近くにいた「かみさん」には花の話をされていて、今年の“桔梗”は3週間も早く咲き始め、例年より早く見頃が過ぎてしまいそうです等々、話しをされながら“桔梗”の花咲く≪源氏庭≫を見つめておられました。
開門と同時に訪ねた私達…貸し切り状態で眺めていた≪源氏庭≫にも拝観の人たちが増え始めたようです。
趣ある土塀と高い木々に囲まれ、風の音や鳥のさえずりを聴きながら∼・∼少し控えめで清楚な美しさのある“桔梗”の花が咲き並ぶ≪源氏庭≫を‘ゆっくり’...と、鑑賞させていただきました(*^-^*)
追記
“桔梗”の見頃は8月下旬までつづくそうです。
清楚で気品ある美しい花です…是非訪ねてみて下さい。
拝観時間及び料金
拝観時間:午前9:00~16:00まで。
拝観料:一般(高校生以上)500円/中学生400円/小学生以下無料。
駐車場:無料(境内に普通車10台程度置けます)
アクセス
バス:京都駅~府営バス4号系統(四条河原町・上賀茂神社)行に乗り⇒「府立医大病院前」下車(徒歩5分)
電車:京都駅⇒JR奈良線(城陽行)に乗り、JR福寺駅⇒京阪本線(出町柳)行に乗り⇒「出町柳駅」下車→約1.2㎞(徒歩で15分)
車:マップコード:7 677 494*22で案内します。
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。
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