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古都の四季に彩りを添える日本庭園❝吉城園❞を、散策。
11月15日(木) 天候:晴れ
❝吉城園❞は、〘興福寺〙の子院〔摩尼珠院(まにしゅいん)〕があった処と、されています。
歴史ある土塀や白壁が多く残る道を進む...と、緩やかな坂道の先に❝吉城園❞の入口門が見えてきます。
門をくぐると、正面に小さな建屋があり、そこで入園受付をすませます。
園内に進む石畳の階段を上ると、そこは秋色に染まった
『池の庭』が目に飛び込んできます。
隣接する≪名勝 依水園≫に勝るとも劣らない美しい庭園は、四季を通して多くの観光客が訪れているようです。
園内は三つの庭で構成され、自然の起伏や曲線を巧みに取り入れた庭づくりで、石畳の小径を回遊しながら散策します。
『池の庭』の一角には大正期に建造された風雅な建物が佇み…その広縁の周りには、手吹き円筒法という製法で作られたガラス窓が配され、表面が僅かに波打ち…歪んだガラスに庭園の秋景色を映し出し、・・・独特の雰囲気を醸し出していました。
この建物は、〔奈良県指定有形文化財〕に指定されており、屋内は一般公開されていません...が、開放されている広縁に腰を掛け、静かに眺める景色は…日本庭園独特の落ち着いた空間が広がっており、池泉の周囲を彩る木々や草花が秋の色に染まり、少し小高い処にある〈あずまや〉が、『池の庭』に風情ある趣を添えていました。
池泉を回遊する石畳の小径を歩いている...と、苔むした庭石が美しく配され、枯れ落ち葉も庭園の彩りに一役かっているかのようでした。
‘しっとり’と、した石畳の小径を進むと、《離れ茶室》が見えてきます。
近くで見る《茶室》は、茅葺き木造平屋建の…趣ある造りの建築で、❛羅浮山(らふざん)❜と、名付けられていました。
通常は外観のみの見学になっています...が、貸し茶室として、お茶会が開かれる事もあるようです。
《茶室》の横をすり抜けると、『苔の庭』に出ます。
広い庭一面が杉苔ですが、この季節…苔は少し色褪せているようでした。・。
しかし、初夏から梅雨時期にかけては、一面が美しい緑の杉苔に覆われるそうです。
小径を進みます~・~少し奥まった処に『茶花の庭』があります~・~茶席に添える草花…“桜・山吹・花水木・紫陽花・半夏生・彼岸花”等を植えられているようですが、この季節に見られる草花はありませんでした。
季節を変えて訪ねてみるのもよろしいか...と、思われます。
起伏に富んだ石畳の小径を進み、樹木の茂った苔庭に向かいます。
石畳の階段を降り、暫く進むと~・~純白で八重の“サザンカ”が咲き、紅や黄色に染まった“もみじ”の木々が杉苔との程よいコントラストを描き、美しい秋景色を演出していました。
“紅葉”の回廊をめぐり『池の庭』に戻り着きます。
高台にある〈あずまや〉に座り、鳥の囀りや葉擦れの音を聴きながら暫くの間休憩~・~そして、庭園を後にしました。
秋色に彩られた美しい日本庭園を回遊し、❛ほっこり❜と、した…ひと時を過ごさせて頂きました(*^-^*)
営業時間:9:00~17:00(入園は16:30まで)
休園期間があります:2月15日〜2月28日まで。
入園料:大人/250円・子供/120円
(小学生未満・65歳以上及び外国人観光客は無料)
※ 杉苔保護のため、三脚、一脚は厳禁です。
アクセス等
隣接する❝名勝 依水園❞の口コミに準じます。
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。