○六花の森
中札内村(なかさつないむら)の広大な敷地に広がる「六花の森」は、帯広発祥のお菓子メーカーである「六花亭」が、六花亭の花柄包装紙に描かれた草花いっぱいの森をつくりたいという願いで始めたアートガーデンです。
六花の森の特徴は、単なる庭園ではなく「自然と芸術のガーデン回廊」であること。
園内には、エゾリンドウ、ハマナシ、オオバナノエンレイソウ、カタクリなど、六花亭包装紙の象徴である「十勝六花」をはじめ、四季折々の山野草が咲き誇ります。行ったときは静かに川が流れているだけでしたが、季節だと黄色いエゾリュウキンカが咲いて賑やかになる川岸もあります。
アートの見どころもたくさんあり、入ってすぐに広がる丘の上には、十勝なので「豆」かな、の予想を裏切る、作品名は「考える人(ロダンから)」。帯広出身の彫刻家・板東優氏による作品です。
森の中に点在するギャラリーは、クロアチアの古民家を移築し、リノベーションしたものでなかなか味がある外観です。六花亭の包装紙を手掛けた坂本直行氏の作品を中心に、絵画・デッサン・包装紙原画・山岳作品など、ほとんどが撮影禁止なのが残念ですが、多彩な展示が静かに佇んでいました。
撮影可のギャラリーのひとつ、「サイロ歴史館」。サイロとは、牧草を貯めておく貯蔵庫のことですが、ここでは、十勝の子どもたちの詩を載せた児童詩誌の名前。60年余にわたり毎月発行されていて六花亭の店舗で無料配布されています。コレクションしている人も多い人気の冊子の歴史を知ることが出来ます。
花柄包装紙館では壁紙全部が六花亭の包装紙。坂本直行氏自身がコラージュした原画7点が並びます。彩り良くなる配置を考えながら試行錯誤を経てあの有名な包装紙ができたのだなあ、とご苦労に思いを馳せました。
森を出ると最後は「六'cafe(ロッカフェ)」があります。中には、お土産コーナーとその奥にカフェがあり、六花亭の銘菓「雪やこんこ」と「マルセイビスケット」とコーヒーが置かれていて自由にいただけました。
○感想
六花の森は、自然と芸術、企業の文化が美しく融合した、特別な場所と思います。もし行かれることがあるなら、季節ごとに違う表情を見せる山野草や、森の静けさの中に佇むギャラリーを、時間をかけてゆっくり味わってほしいと思いました。
○アクセスなど
・住所:北海道河西郡中札内村常盤西3線249-6
・開園期間:4月下旬~10月中旬(期間中は無休)
・営業時間:10:00~16:00(6~7月は9:00~16:00)
・入館料:大人1,000円、小中学生500円
【公共交通機関でのアクセス】
・バス:帯広駅から道の駅なかさつない停留所まで乗車 その後徒歩約15分
【車でのアクセス】
・帯広・広尾自動車道 中札内ICから:約10分
・帯広空港(とかち帯広空港)から:車で約15分