都内の「アクマバライ」をご存じか。
無形文化財の大注連縄(大しめなわ)がそれである。
諏訪神社の注連縄と関連があるのだろうか。
■概要
奥戸天祖神社では毎年10月に「大しめ縄神事」が行われる。
この大しめ縄神事は「アクマバライ」とも呼ばれる。
巨大な藁の蛇(しめ縄)を作って村内を巡り、水害や疫病などの悪事や災いから地域を守る伝統行事なのだ。
この縄で作った大蛇づくりは関東でよくみられる。
安行原の蛇造り、市川市の辻切り、大乗院の「じんがんなわ」、奥澤神社(世田谷区)の「大蛇お練り」など。
■感想
一年間、大しめ縄神事で活躍した注連縄が鳥居みたいに掲げられている。
ここの下を通ったら魔除け完了である。
●奥戸天祖神社の大注連縄文化はどこから来たのか
本殿は伊勢神宮の神様を祀っている(伊勢皇大神を勧請し、香取・鹿島のニ神を勧請して三社を祀る。)。
ご祭神は天照皇大神、武甕槌命、経津主命。
ここで驚きの事実を知る。
なんと伊勢神宮には注連縄文化がない。
伊勢神宮(内宮・外宮など)では神聖な場所に「榊(さかき)」を使う。
注連縄を使わない。
狛犬もいない。
鳥居と榊が内と外を作る重要なアイテム。
代わりに伊勢市および周辺地域の一般家庭や商店の軒先には、一年中しめ縄が飾られるという独特の文化があるのだそうだ。
奥戸天祖神社の大注連縄文化はどこから来たのだろうか。
少なくとも伊勢神宮由来のものではなさそうだ。
●しめ縄と蛇の信仰
実際に見てみると、諏訪神社の大注連縄信仰とは形が違いすぎる。
諏訪神社の注連縄は太ければ太いほどいいみたいでもっちりしてる。
奥戸天祖神社の注連縄はスレンダーでいかにも蛇っぽい。
形から見ると諏訪神社→奥戸天祖神社の経由での神事ではなさげ。
関東でよく見られる巨大な藁の蛇(しめ縄)の系譜っぽい。
そもそも注連縄(しめなわ)の原点は2匹の蛇が絡み合って交尾している姿であるという説が広く知られている。
諏訪神社の注連縄も原点は2匹の蛇。
奥戸天祖神社も原点は2匹の蛇。
進化の形態は異なるが各地に残るは注連縄文化は蛇信仰と注連縄のつながりとみていいだろう。
●末社、諏訪神社を参る
注連縄文化といえば諏訪神社。
もっちり太い注連縄は奥戸天神神社にはなし。
その他末社と一緒に祀られている。
特別扱いはされてない。
「大しめ縄神事」はやっぱり地域特有の行事なんだな、と納得した。
ほかの神様には、浅間神社や御岳神社など山岳関係がいらっしゃる。
いずれ富士山五合目から下山旅行をしたいのでお参りしてきた。