夏の貴船神社に行ってきましたので、その紹介です。
貴船神社は、京都市左京区の鞍馬山と貴船山に挟まれた谷間に鎮座し、万物の命の源である水の神を祀る、全国2,000社を数える水神の総本宮です。
その歴史は古く、創建年代は不明ですが、社伝によると第18代反正天皇の時代(西暦406年~410年頃)に創建されたと伝えられています。
初代天皇・神武天皇の母である玉依姫命(たまよりひめのみこと)が「黄色の船」に乗って現れ、水神をお祀りするよう神託を告げ、この地に社殿を建てたのが始まりとされています。
この「黄船」が貴船の地名の由来の一つとも言われています。
「貴船」は「きぶね」と読みますが、神社に対しては「きふね」と濁らず発音します。
これは、神域には絶えず清らかな水が湧き出していることから、水の供給を司る貴船明神を称え、その清らかな水がいつまでも濁らないようにという祈りが込められています。
貴船神社は「紅葉のトンネル」に代表されるように、秋の紅葉の名所として有名ですが、夏は京都市内よりも気温が5度ほど低いと言われており、「京の奥座敷」と呼ばれるほどの避暑地として知られています。
貴船の夏の最大の魅力と言えるのが、貴船川の真上に設置された「川床」。
川のせせらぎを聞きながら、冷涼な空気の中でいただく京懐石料理や流しそうめんは、まさに格別。手を伸ばせば川に届きそうなほど水面に近く、真夏の京都の暑さを忘れさせてくれます。
例年7月1日から8月15日頃まで開催される、「七夕笹飾りライトアップ」も見逃せません。
今回は午前中の訪問のため体験出来なかったのですが、参道に並ぶ朱色の春日灯籠と、短冊で飾られた笹がライトアップされ、昼間とは異なる幻想的な雰囲気に包まれるそうです。
また、有名な「水占みくじ」は、おみくじを水に浮かべると文字が浮かび上がるというもので、涼やかな水の流れを感じながら楽しめます。
最後に忘れてはならないのが、青もみじの美しさ。
秋の紅葉も有名ですが、夏は新緑の「青もみじ」が境内を覆い、非常に清々しい景色となります。
特に、本宮の表参道の石段を彩る青もみじと朱色の春日灯籠のコントラストは、絶好の撮影スポットです。
このように夏の貴船神社は、美しい自然と涼やかな川の恵み、そして神秘的な雰囲気とが相まって、他の季節にはない特別な魅力があると言えるでしょう。
住所:京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
公共交通機関でのアクセス
叡山電鉄: 叡山電鉄叡山本線「貴船口駅」で下車
バスへの乗り換え: 貴船口駅から京都バスで「貴船」バス停で下車、徒歩で約5分