金戒光明寺

金戒光明寺は、京都市左京区黒谷町にある浄土宗の寺院。
春の桜、秋の紅葉として地元の方には親しまれていますが、観光地としてはそれほど有名だとはいえないのではないでしょうか。

私がここを訪問したかったのは、全国に105基ある「現存する江戸時代以前に造られた三重塔」のうちの1基がここ金戒光明寺にあるからです。
さすがに全国105基全てを訪問することは出来ませんが、せめて近畿圏にある三重塔は出来るだけ訪問しようと思っています。
※ちなみに「現存する江戸時代以前に造られた五重塔22基」は、北は青森から西は山口まで全て訪問しています。

桜でも紅葉でもない季節でしたので、参拝者も少ない静かなひと時を過ごすことが出来ました。
ただ少し驚いたのは、金戒光明寺のあたりも小高い山になっているということ。
清水寺から銀閣寺までの東山界隈は、当然山の麓ですから坂があったり小高くなっているのは理解していましたが、平安神宮と銀閣寺の間に位置するこの金戒光明寺付近が小高い山だとは、全く知りませんでした。

今回は草花の季節感には恵まれませんでしたが、小高い山から京都市内を眺める風光明媚を味わうことが出来ました。

ひょっとしたら、気軽に行ける、京都の夜景を楽しめる穴場かもしれません。
ちょっとした自分だけの発見のような、得した気分になれた一日でした。

地元に住んでいながら、存在さえ知らなかったのですが、最近、両親と観光しました。場所は、細い道をくねくねと車で入っていって小さいお寺かと思いきや、りっぱな境内とお寺が広がっていてびっくりしました。なるほど、映画の撮影にも使われるはずだと思われる偉大さ。会津藩のお墓や長い階段もありみどころいっぱいでした。

堂々としたお寺です。あまり観光客がおらず、静かな雰囲気です。

実はこのお寺は、幕末の頃、京都守護職に任じられた会津藩藩主松平容保が本陣とした場所です。その関係で、境内の端に会津藩の墓所があります。今も訪れる人がいるようで、墓所の隅には名簿も置かれています。墓所を過ぎるとすぐ、紅葉で有名な真如堂の境内になります。地続きです。

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