◆浄土ケ浜
岩手県宮古市の三陸復興国立公園のほぼ中央にある浄土ヶ浜は毎年多くの観光客が訪れる有名な景勝地です。浄土ヶ浜という名称は、今から300年ほど前、宮古市の常安寺住職、霊鏡和尚がこの浜を訪れ、「さながら極楽浄土の如し」と感嘆し名付けたと言われています。浄土ケ浜の特徴である白い岩肌は石英粗面岩で、海と緑濃い松に飾られた島々の美しさは確かにこの世のものでない、と感じます。
入江によって外海から守られている浄土ケ浜の波は湖のように静かでした。 海岸は遠浅で海水浴場としても非常に人気があり、夏には多くの海水浴客を賑わいますが、季節ではなかったので、青の洞窟ツアーと御台場展望台からの眺望を楽しみました。
◆青の洞窟ツアー
浄土ヶ浜にある浄土ヶ浜マリンハウスが運航する「青の洞窟ツアー」に参加しました。6人くらいが乗れるざっぱ船という小型ボートに乗って最初は湾内を軽くクルーズ。剣ノ山・賽の河原などを見て回ります。剣の山と呼ばれる尖った岩山群は、約4,000年前にできた白い流紋岩が波で浸食され現在の形になったそう。鋭くたちそびえる岩々は近くに寄れば寄るほど圧巻です。ざっぱ船に乗っているとうみねこがたくさん寄ってきて鳴き声も賑やか。かっぱえびせんを投げると上手にキャッチしながらどこまでも追ってきました。
さて、湾内クルーズを終えたざっぱ船は「青の洞窟」という八戸穴の前に出ます。入口は半分海に浸かっている為、小舟でないと侵入できません。青森県の八戸市まで続いているという伝説から名づけられましたが、実際の穴の内部は10mも進まずに行き止まりになります。船が進んでUターンすると、穴の入り口から差し込む太陽光に透明な海水が美しく青く輝いているのが見えました。陽ざしを浴びて、エメラルドグリーンに輝く海はなんとも美しい光景でした。
◆御台場展望台
青の洞窟ツアーを終えてカメラを抱えて歩いていたらすれ違った方から「御台場展望台」に行って見たら?と勧められました。登り口が狭くてわかりづらいのですが、御台場展望台は、わずか標高約60mですが浄土ヶ浜随一といわれる眺望を誇ります。
展望デッキに立つと、まず目に飛び込んでくるのが、白く鋭く立ち並ぶ流紋岩の岩礁と透明度の高い海のコントラストです。眼下には先ほどの浄土ヶ浜マリンハウスやボート乗り場が小さく見え、入り江の穏やかな水面には遊覧船やさっぱ船が行き交う様子も望めます。人が少ない展望台で、自然の静けさに包まれながら、浄土ヶ浜の造形美を俯瞰する贅沢を味わえる場所として、訪れる価値の高い展望スポットです。
◆アクセスなど
○公共交通:
・三陸鉄道宮古駅→岩手県北バス奥浄土ヶ浜行きで20分、終点下車、徒歩すぐ。
・JR宮古駅→岩手県北バス奥浄土ヶ浜行きで20分、終点下車、徒歩すぐ。
○車:東北道盛岡南ICから宮古盛岡横断道路経由90km1時間20分。
または宮古盛岡横断道宮古港ICから6km10分