毘沙門堂門跡

桜のシーズンに訪れました。
　
＊「動くふすま絵」の鑑賞ポイント＊
動くといっても、こちらが動きながら見ることによって生まれる目の錯覚？を利用したものです。絵の中の特定の部分を見つめながら特定の方向に動く、といったコツがあるため、その場で教えてもらう必要があります。解説のある時間は料金を払う時に受付の方が教えてくれました。

ちなみに、私が教えていただいたのは
?天井の「飛龍」　龍の目が追ってくる
?顔が変わる子供　鼻などが伸びてお爺さんに見えてくる
?積もった雪が溶ける梅の枝
?顔の動く鷺
?伸びる机（逆遠近法が分かりやすいです）
…その他まだありました。

また、昔訪ねてきたお客様を通す部屋が二つあり、片方の部屋のふすまには竹に雀…といったお決まりの組み合わせの絵が描かれていますが、もう片方の部屋では梅にキジの一種（本来はウグイス）竹にヒヨドリの一種（本来は雀）と、おかしな組み合わせで描かれています。これは「鳥合わない＝取り合わない」というメッセージなのだそうで、住職（門跡なので皇族）が会いたくないお客様はさりげなくそちらの部屋に通されたとのことでした。昔の人のしゃれのセンスというか、京都ならではのイケズの文化というか…なかなか素敵です。

＊注意ポイント＊
毘沙門堂の手前は、かなり急な石段なので歩きやすい靴で行くことをお勧めします。ただし、石段より手前に左へ分かれる道があり、そちらは境内の脇から入ることになりますが、ましだったように思います。

見事な枝垂れ桜にまた会いに行きたいです。

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