見学無料。
毎年11月3日前後までしか公開されてない。
期間外は外観のみ見学可能。
■概要
「ふるさとは遠きにありて思ふもの」という有名なフレーズを生んだ石川県金沢市を代表する詩人・小説家。
生前刊行された単行本は、260冊に及ぶ。
犀星は亡くなる前年まで毎年軽井沢のこの別荘で夏の三か月を過ごした。
近代和風の平屋建て(主屋・離れ)で、素朴ながら数寄屋風の佇まい。かつてこけら葺きの屋根だったことが修復工事で判明し、障子戸や床の間が日本的な趣を醸し出している。
死後は故郷金沢のちょっと外れた地方に葬られた。
生涯、金沢と東京を行き来して住んで、地方にもあちこちに足を延ばしている。
晩年は旅行嫌いだったが若いころは明るく新しい未来を切り開くために旅行していたそうだ。
■感想
●別荘は展示室になっている
犀星の文学活動、別荘の沿革、高原の生活を描いた資料が展示されており、家屋内に入っての見学が無料である。
周辺はカフェ「涼の音」や「犀星の径」散策路があり、文学散策に適したエリアとなっている。
比較的庶民的な家屋(といっても別荘を持てる金持ちの重厚な建物)と小さな道が続いて別荘地のランクみたいなものを若干感じる土地柄である。
●室生犀星という人物
室生犀星氏について無知である。
ちょっと調べてみた。
生い立ちは複雑。
加賀藩の足軽頭と女中の間に私生児として産まれる。
生まれてすぐに養子に出され両親の間では育ってない。
養母は養育料で享楽しようとするような女で、犀星は生母の消息をついに知ることなく、貰い子たちと共同生活を送った。
「お前はオカンボ(妾を意味する金沢の方言)の子だ」と蔑まれた犀星は50歳過ぎても親子関係にもやもやしてる。
生育環境の複雑さが作品に大きな影響を与えたのだった。
庭づくりが大好きな親父である。
中でも苔むす庭が大好きで夏の青々とした景色がとびぬけて美しいとされている。
四季折々の美しさもまたわびさびがある
●軽井沢は11月後半から雪が降り始める
軽井沢は別荘文化全体で、冬期閉鎖が慣例化している。
11月後半から4月までは深い雪に覆われる。
屋根の雪下ろしや凍結防止のための閉鎖が一般的。
暖炉で火をパチパチ雪だるまであそんだりはあんまりしないらしい。
室生犀星別荘も夏仕様であり越冬はあんまり計算に入れてない。
11月にもなるとコケは枯れ、涼しさ第一の家屋はとても寒そうな外観になっている。