梅雨入り前の6月上旬。すっきりと晴れ渡った心地よい風が吹く日、名古屋市千種区にある「茶屋ヶ坂公園」へと足を運びました。
澄み切った青空から降り注ぐ強い日差しが、眩しいほどの新緑を照らし出す絶好の散策日和です。
公園に一歩足を踏み入れると、まず目に飛び込んできたのは、青空に負けないほど鮮やかに生い茂る木々の緑でした
大きなクスノキやケヤキが木陰を作り、その下にある広場では、カラフルな遊具の周りで子どもたちが元気に駆け回っています。
そんなのどかな日常の風景に、瑞々しい華やぎを添えているのが、園内のあちこちに咲き誇る紫陽花たちです。
茶屋ヶ坂公園は、かつての自然林やため池などの地形を活かして造られた、緑豊かな総合公園です。
名古屋市内でも有数の紫陽花の名所として知られており、約6,000株もの紫陽花が植栽されています。
散策路を進むと、広場のすぐ傍らには、目が覚めるような濃いピンク色をした手まり咲きの紫陽花が美しく咲いていました。
太陽の光をいっぱいに浴びて、初夏の緑のなかで誇らしげに胸を張っているかのようです。
さらに歩みを進めると、今度はどこか儚げで上品なガクアジサイに出会いました。
中心にある小さな蕾のような両性花を、薄紫色の装飾花が優しく囲む姿は、まるで精巧なガラス細工のようです。
公園の奥へ進むにつれ、景色はさらに深みを増していきます。
傾斜地を埋め尽くすように咲く紫陽花の群生は圧巻の一言。
白から薄ピンク、そして淡いブルーへと移り変わるグラデーションは、まるで森のなかに現れた万華鏡のようです。さらに進むと、真っ白で大きな球状の花を咲かせるアナベルの群生が、木漏れ日のなかで眩しく輝いていました。その背景には、青や紫の株がどこまでも広がり、言葉を失うほどの美しさです。
最後に、高くそびえ立つメタセコイアの林へと向かいました。
まっすぐに伸びる深い茶色の幹と、瑞々しい紫色のガクアジサイとのコントラストは実に見事です。
本格的な雨の季節を前に、青空の下で生き生きと輝く紫陽花を心ゆくまで堪能できた、贅沢な初夏のひとときを楽しむことが出来ました。
【茶屋ヶ坂公園の基本情報】
所在地: 愛知県名古屋市千種区赤坂町4丁目、茶屋が坂1丁目
アクセス: 名古屋市営地下鉄名城線「茶屋ヶ坂」駅下車、1番出口から南へ徒歩約5分。