妙宣寺

新潟県佐渡市にある日蓮宗の寺院、妙宣寺。

境内の五重塔は、1825年に建立されたといわれ、建築様式は和様の三間五重塔婆で、屋根は宝形造桟瓦葺、天辺に江戸風の相輪を備え、全高約24メートル、初層の各辺3.6メートルで、柱に杉材、上物に松材、組物に欅材が使用されている。

新潟県内に現存する唯一の五重塔であるばかりか、全国に現存する、江戸時代以前に建てられた五重塔22基の内の一つです。

五重塔が好きな私はこの塔を見るためだけに、新幹線、高速艇、バスを乗り継いで、この佐渡島の妙宣寺を田植真っ盛りの佐渡島に行きました。

塔マニアのあいだでは
「どう考えても逓減率の小さい、典型的な江戸時代のバランスの悪い塔で、しかもいまだ未完成（途中でほったらかし？）なようにも見える、洗練されていない塔」
としてその評価は低いのですが、ある意味まさにその通りであり、完成されていないような、中途半端さを感じました。

ただ別の見方をすれば、隙だらけで決して飾ることのない、質素で素朴で純朴な姿は、佐渡島という他の21基とは全く違う土地、環境の中での寺院として、威風堂々とその存在を今に残しているようにも思えました。

所在地 　新潟県佐渡市阿佛坊29
交通アクセス 　両津港、小木港、赤泊港各港から車で45分

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