清滝川からトンネル抜けたら青空が広がっていた。
霧もない。
山の向こう側とは空も空気の色も何もかも違っていた。
トンネル数百メートルでえらい違いだ。
時間も空間も飛び越えてすごいワープ旅をした気分。
■概要
京都に「念仏寺」はたくさんある。
とくに有名なのは二か所。
・愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)
・化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)
宗派も別で経営者も違う。
名前だけが一部似通っているのだ。
エリアがほぼ一緒で混同されやすい。
別々の施設である。
どちらも京都三大葬送地(風葬、野ざらし)にある。
愛宕念仏寺は1,200体以上の個性豊かな石造羅漢像(千二百羅漢)で有名。癒し系・ユーモラスな表情の石像が並ぶ。
さぁ、死者を弔おう。
■感想
「戻ってきたぞ」
念仏寺は清滝川ゾーンからトンネルを挟んですぐ隣。
錦雲峡の観光を終えて愛宕念仏寺ポイントに戻ってきた。
2025年のある定休日に外国人観光客が石垣をよじ登って不法侵入したことから府外に有名になっている寺だ。
住職が住んでるお寺で「なんか不穏だな」と見に行ったら不法侵入者とばったり遭遇。
即通報して犯人は逮捕された(不起訴で解放された)。
朝8時から営業だが外国人観光客はそれよりも早くに門前で観光待機している。
門扉は易々と越えられそうで石垣を越える意味あるか?と場んでっとさんを唸らせる。
アルソックやセコムのシールなどは存在しない。
不法侵入があった後も住職がセルフガードマンし続けてるらしい。
入場料で儲かってはいないようだ。
この念仏寺から嵐山公園まで徒歩で下るのが人気コースだ。
大体3-4㎞ぐらい。
今回もハイキング優先で参拝はしないが、いずれは死者を追悼するのに訪れたい場所である。
●なむなむ必須の場所
平安時代や江戸時代、人口12〜13万人規模の都で疫病が流行った。
すると、遺体が鴨川河原や街中にまで放置されるケースが多発。
野ざらしの遺体が腐敗・異臭を放ち、犬や鳥に食われ、白骨化するまで放置されるのが日常だった。
時には遺体が散乱しすぎて「鬼の仕業」と誤解されたり、神隠し伝説が生まれたりしたのだそうだ。
可愛い羅漢像でカモフラージュされているが大昔は風葬という歴史ある場所。
寺の墓地でも風葬でカラスなんかに食われたりもしただろう。
死者を弔うなむなむは必須だ。