門と蔵のある広場

昔の地名は「染井村」。
ソメイヨシノ発祥の地における公園である。
公園内はソメイヨシノだらけ。

■概要

名門植木屋、丹波家の跡地を公園にした。
丹波家は一帯の地主で明治時代の末まで植木屋を続けた。
明治時代以降は植木屋やめてしまった。

仕事相手は大名。
各屋敷の植木をみていた。
公園の門はお得意先である津藩藤堂家から裏門をもらったもの。
蔵は最後の植木屋当主が子供の結婚のために作り直したもので、土日祝日は写真展示で解放される。

■感想

すぐ隣が小学校。
ソメイヨシノ発祥地だけあって小学校周りの桜並木と公園の桜の充実度が半端ない。
卒業、入学シーズンになると親子写真撮影のため、大撮影大会が各所で行われる。

2024年のソメイヨシノは卒業シーズンに開花。
訪れた日は春休みに突入しており、とても静かだった。

ご近所のおっちゃん住民がでっかい犬を抱きしめ幸せそうに桜を見ていた。
らぶらぶ。
がっちりホールドされた犬もおとなしく花見をしている。
きっと毎年同じ桜を見る一人と一匹なのだろう。
風情がある。

丹波家の住民は染井を去ってしまったが、残った住宅跡は地域の人々に憩いと幸せをもたらしている。

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