イカの駅つくモール

コロナの助成金で建てられた事で世界にまでその存在を知らしめた巨大なイカのオブジェ「イカキング」を見に「イカの駅つくモール」に行ってきました。およそ１年振りの訪問です。

イカのオブジェがなくても建物も名前の看板も今どきのカフェみたいで素敵でしたが、2500万円もかけただけあって、存在感があってかなりいい感じです。

このイカキング、ただ眺めるだけじゃなくて、イカの足に巻き付かれたような感じで写真を撮ることも出来ますし、イカの足の付け根？くちばしのある部分は空洞になっていて、顔を出す事もできて面白いです。大人でもはしゃいでしまいます。私だけかな？

少し気分が落ち着いたところで、ランチにしました。
開店直後でしたが既に満員で少し待ちました。
カウンターが空いていると言うことでカウンターに並んでイカキングを眺めながら船凍イカ丼を食べました。
見た目が一年前と少し変わっていました。
そこまで感動できない味なのはそのままです。
それから外のイカバーガーとイカスミソフトも食べました。
イカバーガーは写真と比べたらかなりしょぼく見えましたが、おかげでハードルが下がり食べたらかなり美味でした。
イカスミソフトは黒いだけでバニラ味でした。
暑さで速攻液体に変わり、味わっていられませんでした。

お土産にはイカの駅なのに、能登の巨大な椎茸と、生のキクラゲを買って帰りました。
船凍イカよりか、こちらのきのこの方が感動的なおいしさでした。

最近になって、能登の素晴らしさに目覚め、今回は6月にオープンしたばかりの「イカの駅つくモール」に行ってきました。
オープンしたてなので地元の情報番組やニュース等でよく取り上げられています。
880円のイカ丼がとっても甘くておいしいとか！
お値段も良心的だし、これは食べてみなくっちゃね。
それに建物もとってもオシャレで楽しみです。

下調べをすると、私と同じようにニュースなどを見た人が殺到し、店員さんも慣れていない事もあって、食事にありつくまでに2時間以上かかったとか、並んだ挙げ句に食べられなかったというお怒りの書き込みが目立ちます。

なので7月の4連休と8月の3連休の間の普通の日曜日に行くことにしました。
開店時間に間に合うように8時に金沢を出発し、のと里山街道を通り、終点から更に走って10時過ぎに到着しました。遠かったです。金沢から能登半島は富山や福井に行くより遠いのです。

来る途中に道案内が何カ所かあって迷いませんでしたが、あやうく通り過ぎるところでした。建物が平屋なうえに道路に面していないので気付きにくいかも。

到着するとネットで見た通りのオシャレな景色です。
テンションあがっちゃいます。
10時過ぎなのでまだ駐車場は空いていました。
店の中に入ると、中も当たり前ですがきれいで照明がイカ釣り漁船のランプでオシャレです。
入口からすぐお土産売り場が見渡せますが、すでに結構人が居ます。

私の一番の目的は、「ねっとりと甘くておいしいイカ丼」を食べる事だったので、食事をする所を探したら、建物の一番奥でした。

食事の提供は11時からとの事で受付の紙に順番に名前を書いて整理券を受け取ります。10時過ぎで6番でした。

紙に記入した時点で全くお腹が空いていなくて、このままだと11時から食べないといけないのかと思いましたが、横に希望の時間を書いておけばその頃にお呼びしますよ、との事。そこで食事の時間を12時からにしてもらい、11時出発の遊覧船に乗ることにしました。45分間で1500円。店員さんが名前の横に「12時、ゆうらんせん」と記入してくれました。

遊覧船の切符を買う所は入口付近のお土産を買うレジと同じ所なので多少並びましたが、遊覧船の出発時間までは店内のお土産を見たり、写真を撮っているとあっという間でした。

遊覧船は密を避けるために少人数なんだろうな、と思っていたのですが、定員は何名か知りませんが座れるところはびっちり人が座り、目の前には立っている人まで居ました。

いよいよ出発。天気も良くて気持ちが良いです。出発して間もなく、桟橋で釣りをしている人達が見え、船のおじさんの説明によると、この上には著名人がお忍びで泊まりに来る百楽荘があって、そこの宿泊者のためのプライベート釣り桟橋なんだそうです。
いや〜お金持ちのバカンスって感じで羨ましかったです。

それからカヌーをしている人にも遭遇しました。
つくモールでは遊覧船だけでなく、カヌー体験も出来るんですよ。

そうこうしているうちに、船の動きが止まり、階段から下に下りると水中が見えますよと案内があり、わくわくしながら下りて行きました。
が、窓から見えるのは緑色の水中だけで、「あっ、魚！」と大声で喜んだら枯れ葉が流れてきただけで、周囲の失笑を買ってしまいました。
あとはたまに薄ぼんやりと小魚が何匹か見えましたが、なんか不完全燃焼です。
船が出発したのでみんなゾロゾロと上に上がりました。
暫く進んで停まったら下に下りてという感じですが、２回目以降はどんどん下りる人が減りました。

最後は島のそばに停まって木の下に集まる小魚にエサをまいたので船の上から沢山魚が見え、今度こそ！と下に下りたらまた窓から見えるのはただの緑色の世界で、かなりがっかりしました。
今まで色んな船に乗った経験がありますが、今回は私の中のランキングでは最下位かな。
いつもお金を出す時はよーく考えて、考えて、そこまで行っても体験しないという(家族はドン引きですが)選択もあったりするのに、何故今回は何のためらいもなく1500円を払って遊覧船に乗ろうと思ってしまったのか。

気を取り直して、下船後はイカ丼を目指します。手を洗って消毒も済ませて建物の一番奥の食事ゾーンに向かうとすぐに番号と名前が呼ばれ、席に案内されました。お水とお手ふきを貰ってイカ丼を注文(この他にもメニューはあります)すると、ほどなくイカ丼がやってきました。見た目はまずまず。一口食べると口の中にはねっとりとしたイカの食感と甘みが・・・となるはずが、ごま油効き過ぎ。旦那も「なんかごま油味やね」って。普段食べるスーパーのイカの方がおいしいのは、おそらく金沢は新鮮な魚が普通にスーパーに並んでいるからでしょう。お味噌汁のイカ団子の方がイカの気配を感じました。

食事のあと、すれ違った人が手に持っていたイカスミソフトを食べたかったのですが、こちらは建物の外の軽食売り場で買うみたいですが、行列だったので諦めました。時計を見ると12時10分でした。

ネットの口コミで苦情のあった部分はちゃんと聞き入れて改善して行っている模様です。店員さんも愛想が良かったですし案内も丁寧でした。お土産も見た事ないような商品が沢山並んでいました。ただPayPayは使えますが、カードが使えなかった所は残念です。

それから、遊覧船はここでは乗らない方が良いです。
船に乗りたければ、車で10分ほど走った所にある、九十九湾の観光船に乗られる事をお勧めします。こちらは相当楽しめますよ。もう20年近く前に乗りましたが、生け簀に連れて行ってもらい、大興奮した思い出があります。娘はタコに墨をかけられるというハプニングもありましたよ。そちらは1000円です。楽しくて安い！

最後に、これはどうにもならないですが、オープン時には食事をする所にある巨大な水槽にスルメイカが沢山泳いでいて、イカ越しに向こうの景色が見えて素敵だったのですが、すぐに死んでしまったらしく、イカの展示は断念して、今はほんの少しだけ魚とヒトデかなんかがいました。折角なら生きたイカが見たかったな。

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