おそらく毎年GW中がキショウブの全盛期。
GWが終わるとあっという間にしおれていく。
■概要
里見公園のバラとじゅんさい緑地のキショウブは毎年GW中にほぼ全盛期を迎える。
国府台は上下坂道の多い地域ではあるが挑む価値はある。
■感想
池の周りのキショウブを目当てに訪れたら、ほとりに藤のようなもっさりした花が咲いている。
綺麗だとみとれていたら、地元住民と綺麗だね綺麗だねと意気投合して一緒に散歩することにした。
このじゅんさい緑地。
池の中央に浮島がちょこちょこある。
地元住民がおっしゃるにはあの浮島には野鳥が住み着いており、カモやアヒルが卵を産んで育てるとのこと。
「春には小さな雛を連れた親鳥が泳いだり歩いたりそれはそれは可愛い」
「でもすべてカラスに食べられる」
「毎日、雛の数が減っていった」
とても悲しそうな顔をしておられた。
現在進行形で抱卵している鳥がいて、孵るのを待っているとのこと。
今回は無事に育ってほしいと祈る気持ちが伝わってくる。
場んでっとさんもうんうんうんうんと頷く。
一緒に散歩しながら、日々の観察をうかがった。
場んでっとさんは年に数回しかこない。
その土地の変化を知る貴重な機会だ。
地域住民たちは日常的にこの公園を周遊して健康づくりをしており、時間帯によりほぼ顔見知りらしい。
(仕事でもないのに規則正しい生活。はっとさせられる。健康は一日にしてならず)
それぞれ愛でる対象の担当があり、一緒に歩いてる地元住民は野鳥担当とのことだった。
ほかにも亀担当や樹木担当やなんか色々いるらしい。
この日も地元住民はお気に入りの野鳥を探すため、池周辺を歩いてるとのこと。
そこで場んでっとさんと出会ったのだ。
野鳥は成長してもカラスにやられるときやられるようだ。
(もしかしたら、お気に入りがカラスに襲われていたら助けに入る気なのかもしれない。そのための警護を…?と地味に感動した。)
「名前を付けてるんですか」
「つけてない。ただ、体に特徴がある野鳥はその特徴で呼んでいる。頭が黒いのとか」
池を半周して分かれ道。
自然観察路に入るか、もう池を半周するかだ。
場んでっとさんは自然観察路に入ってキショウブをもう少し見たかったので地元住民とお別れ。
自然観察路でバードウォッチング者が複数いて、カメラや双眼鏡を向けて熱気を帯びていた。
「何がいるのですか」
と小声で尋ねると「カワセミ」と返答。
観察路のすみっこ、草と草の分け目にわずかに鮮やかな体が見える。
(あんな小さいものを、よく見えるものだ)
好きな人には好きなものを見つけるアンテナ感知力がとても高い。
カワセミを堪能した後、池の半周を元来た道を戻る。
その途中、あの地元住民がおっしゃっていた「頭が黒い鳥」を発見した。
言葉に嘘はなかった。
本当に一羽だけ頭が黒い鳥がいて非常にわかりやすかった。
アハ体験、とでもいうのだろうか。
口頭による伝説の鳥を見つけたようで非常に興奮した。
いたよ、いたよ、とあの地元住民に伝えたくてたまらない。
すれ違っていたらもったいない。
対岸に一緒に歩いた地元住民の姿をみつけ、並行して合流するのに成功した。
「いました!いましたよ!頭が黒いの!」
「出てきてた?いたでしょ!」
「はい!」
そして、「あそこ!」と浮島を指さされる。
「あの浮島でちょうど卵をあっためてる鳥がいる」
場んでっとさんには見えない。
きっとカワセミをみつけたバードウォッチャーと同じく、彼らにだけ何かが見えてるのだろう。
「そこ、そこ」
「見えません!」
場んでっとさんはレベルが不足している。
見つけられない。
悔しく思うよりも、その慧眼に感心した。
野には見えないものが見える人たちがいてすごい。