多気山

多気城跡を登山コースとしている。
宇都宮にこんな名山があったなんて。
どの低山ガイドブックでも見た覚えがない。これは素晴らしい山だ。

■概要
登山道はみっつ。
多気山駐車場近くの登山コース、
多気山不動尊の階段の途中から始まるコース、
宇都宮森林公園からの直通。
多気山−森林公園コースは4km以上歩くので下山後の交通手段が確保できてないとおすすめできない。
なぜならどちらも山の上に出る。
しかもバスもタクシーも通ってない。
多気山も森林公園も下山後にステージ2が即開始になり交通機関にたどり着くまで気が抜けない。
バス停がどこにあるかも分かりゃしない。

■感想

●火が付いた
日を改めて多気山のためだけに宇都宮にやってきた。
登らねばならない使命感に燃えている。
多気山駐車場からわずか600mの距離で頂上という難易度の低さが場んでっとさんに火を付けている。

●レンタル自転車は諸刃の刃
宇都宮駅から多気山駐車場まで約8km。
登山口まで疲れるわけにいかないので駅前で電動自転車をレンタル。
しかし道中8kmでバッテリーが半分になった。
登山口にたどり着く前にバッテリー全消費したら帰りのペダルは重かろう。
節約のために、まさか多気山のふもとからズルなしで電動自転車を押して登ることになるとは想像すらしなかった。
きつい。
バッテリー大事。超大事。
温存して走ればよかった。


●鳥居の向こうは坂道しかない
多気山は登山口にたどり着くまでがすでに山である。
頭がおかしい感じの急勾配だ。
この坂道を足で登りたくなくて電動自転車をレンタルした。
押して歩いたら徒歩よりキツイ。
本末転倒だ。
しかし山のふもとに駐輪できる場所はないので押していくしかない。
ああキツい。

●陸上名門校の修行の山だった
この日、多気山の駐車場目指して登っていたのは場んでっとさんだけではない。
急勾配に赤ジャージの高校生も自転車を押して登って苦労している…と思ったら栃木の短距離で有名な高校の学生さんだった。
背中に陸上有名校のあの名前が！！

え、え、え。
テレビでしか見たことない！
芸能人でも見たような驚きだ。
なぜだなぜだなぜだ。
なぜあの高校の学生さんがこの山を！？

と思ってたらランナーの群が突如出現、ぐんぐん上がってきて赤ジャージ自転車を追い抜いていく。
場んでっとさんも追い抜かれていく。

一番後ろから来た教師（たぶん陸上経験者。恐ろしく足腰強い。赤ジャージも場んでっとさんも苦戦してる山道を漕いで登ってくる。）らしい中年のおじさんが赤ジャージ自転車になんか言葉かけて不動尊に向かってシャーシャー走っていってしまった。

不動尊の向こうは下り坂。
そうか、あの有名校は多気山登って心肺機能上げてるのか。

ローカル日常の1場面に遭遇出来てとてもよかった。
これもなにかの縁だし次にテレビで見たら応援しようと思った。

●登山開始
駐車場近くの登山口から登ると、途中に桜がたくさん植わってる箇所に出る。
桜の敷地に登山道が一本。
上から見下ろすこともできて春にはとても美しかろう景観。
不動尊コースは日の当たりが美しい。

●すぐ登頂
景色が良すぎて呆然とする。
開けた広場になっていて東屋も完備。
景色がとにかく良い。
空がなんと近いことだろうか。
登って気づいた説明書には百名山とある。
偶然とはいえ名のある山だったのだ！

●歩き回る
富士山が見えるかもしれないスポットがあるというので奥に向かってみた。
木々が鬱蒼としてあんまり良く見えなかった。
ガンガン奥を歩いてると、森林公園行きのコースに繋がっている。
親切にも4kmと書いてあって断念する。
自転車を回収しなければならないので往復8kmを徒歩するのはこの寒さでは嫌である。

●総評
来てよかった。
少ない労力で登山と絶景が楽しめてとても満足度が高い。
宇都宮駅周辺でしか遊ばないから知らなかったが、多気山以外にもこの周辺には低山がいくつもあるという。
何度でも楽しめる宇都宮だと認識した。
とても楽しかった。

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