武蔵七党(丹党や児玉党の庶流)の大河原氏の信仰拠点である。
車道沿いに金蔵寺八耳堂。
八耳堂の奥に軍荼利神社。
軍荼利神社の奥に龍崖山の登山道がある。
山に向かう鳥居がそれ。
■概要
真言宗智山派・金軸山無量院金蔵寺の境外仏堂(太子堂とも呼ばれる)。
本尊は聖徳太子(厩戸皇子)を祀っている。
八耳堂の名称の由来は明確ではない。
龍崖山主郭の北にある金蔵寺八耳堂と軍荼利神社。
平場が造成されており、龍崖山主郭の正面だったと推測されている。
近くに名栗川(入間川支流)があり、山城である龍崖山の戦略的に重要な位置にある。
大河原氏は麓の「殿屋敷」(三四郎平)と呼ばれる場所に居住していた。
非常時に龍崖山に砦(大河原城 / 龍崖城)を構え、金蔵寺・八耳堂と軍荼利神社を厚く信仰したと伝えられている。
軍荼利神社は武門の守護神である加具土命を祀る。
青梅市成木の軍太利神社(安楽寺)の大銀杏は、この神社から飛来したという言い伝えもある。
学問の神である聖徳太子。
武神である加具土命(かぐつちのみこと。火の神様)。
文武両道を祀っているのが興味深いところ。
■感想
龍崖山の山頂から案内板が出ており帰りは八耳堂を経由していくことにした。
帰り道はこっちの方が飯能駅に近い。
さらに下山時間もだいぶ短い。
すぐ麓につく。
(クマ出没地域の龍崖山公園を敬遠する。)
八耳堂と軍荼利神社はほぼ隣り合った立地だが雰囲気がまるで違う。
山から下りて振り返ると登山道の入り口に鳥居が建っていた。
これは龍崖山そのものが神聖視されていたのかな?と思い立って最後に手を合わせておいた。
下山してすぐ隣に村社の軍荼利神社。
自然還りしそうなほど野趣に溢れている。
苔むして草や木がギリギリ生い茂っている。
正直、なんか住み着いてるのでは?クマ?
と恐れおののくほど雰囲気ばっちりだ。
周辺は集落で人家ばっかり。
村社なのも頷ける。
クマ出現を心配したが人間の匂いが強くて大丈夫そう。
(若干荒れてるように見えるのは集落の高齢化が進んで手入れが滞ったりするのだろう。)
道路に面している金蔵寺八耳堂は創建は1150年代と言われている。
約850歳の古拙である。
現在の堂宇は1820年に再建されたもの。
こちらは公民館の一部なんじゃないのか、と思われるほど整然としている(砂利石のおかげだろう。雑草が抑制されている)。
軍荼利神社と金蔵寺八耳堂の両方を拝んで文武両道の役得。
龍崖山ハイキングから無事下山したお礼を伝えてとりあえず行程修了。
ここから駅に帰るもよし、天覧山を目指すもよし。