桜通のイチョウ並木

桜通りは、名古屋市の中心部を東西に横断する幹線道路です。
現在の桜通りは、名古屋駅交差点（中村区）を西端、内山町交差点（千種区）を東端としていますが、そのうちの名古屋駅交差点から日銀前交差点（中区）までは愛知県道68号名古屋津島線、日銀前交差点から小川交差点（東区）までは国道19号、小川交差点から内山町交差点までは主要地方道名古屋市道都通布池線となっているそうです。

名古屋駅正面から東への目抜き通りであり、沿線の建築物はオフィス利用が多く、商業施設は桜通の南の地域を並行して走る広小路通、錦通の沿線に集中しています。
また、東端の内山町交差点付近を除く全線の地下に、その名を冠した地下鉄桜通線が走っています。

なお最近では、日銀前交差点から小川交差点の間には、車道の一部を利用した自転車道が設置されたことでも話題になりました。

桜通りは名古屋を代表する幹線道路ですが、昭和12年に汎太平洋博覧会を記念して、道路整備された際に緩速車道分離帯にイチョウが植えられました。
両側の歩道にもイチョウが植えられており、ボリュームのある並木が形成されています。

晩秋には、名古屋駅前から東に伸びる桜通りのイチョウ並木が、緑から黄金色に変わり始めます。
私が以前勤務していた事業所が東区・車道近くの桜通り沿いにあったのでよく覚えていますが、11月後半になると多くの近隣住民がギンナンを拾いに来ているのを見かけました。

ちなみに、なぜイチョウ通りじゃなく、桜通りなのか。
それはイチョウ並木が整備される前に一般公募により決まったからです。

そんな桜通りですが、車ではよく通り過ぎる道ですが、今回は初めてイチョウ並木の撮影のために出向きました。
訪問した場所は、伏見通りとの交差点である「日銀前交差点」。
ここの歩道橋から眺めるイチョウが、桜通りの中でも一番密集して植えられており、またビルの谷間とその先に見える高層ビル群との対比風景が楽しめるからです。

私が訪問したのは11月18日。
なぜかというと、私の近所のイチョウが色づいていたから、桜通りも見頃だろうと思ったからです。

しかしながら投稿した写真のとおり、残念ながらまだ全体の2割程度しか色づいていないありさま。
現場を見てわかったのですが、このあたりは10階建て以上のビルが立ち並び、並木道は見事に日陰になっています。
当然他の地域と比較しても色づき始めるのは遅れるということでしょう。

残念ながら「街全体が黄金色に包まれた見応えのある風景」とはいきませんでしたが、この時期にしては暖かい秋の陽光の下、久しぶりの名古屋中心部を散策した一日でした。


■今回訪問した場所　名古屋市中村区名駅五丁目から中区錦一丁目にかけての桜通り沿い
■「日銀前交差点」までの交通　地下鉄桜通線または鶴舞線「丸の内」駅下車すぐ

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