小富士

こふじ、と読む。
富士山を振り返ると小富士のケルンと富士山山頂が映える。
「小富士」看板は倒れてなくなってる。

■概要

須走五合目から小富士を目指す。
小富士に登ってもいいし、富士山に登ってもいい。
山小屋自慢のきのこ料理に舌鼓を打ってもいい。
須走コースは適度に自由度がある。

須走五合目は四大登山口の中で三番目に標高が高い。
お台場駅、富士山口の小田急バス停留所チケット窓口でバス券往復2400円（202409時点）。
安価な富士登山が楽しめることから人気がある。


●小田急バスのことなど

外国人観光客は往復チケットを買わずに割高な片道料金を支払うのでモタモタしない。
外国人観光客が座席をほぼ先取り独占状態となる。

往復バス券組はほぼ立客となる。
30分ぐらい揺れるバス旅になる。

小田急のバス運転手は日々観光客の傍若無人な振る舞いに翻弄されキレキレッ。

・運行中に車内移動するな
・ゴミは必ず持って帰れ
・車内飲食は厳禁
上記三点を守らないと怒る。

運転手は外国人観光客にも向かっていく気概に溢れてる。
若い運転手なのに久々にプロ意識の塊を見た気がする。
事なかれ主義ではない。


●観光場所

富士山須走5合目から観光できる場所は4つほど。

・小富士（きのこニョキニョキ自然観察路。往復1時間の手軽さで人気。景観が良い）
・まぼろしの滝（5月下旬の期間限定。雪解けの水が流れてる。距離えぐい。時期外は行く価値はそんなにない。道はセンターで教えてもらえる。えぐい。）
・富士山須走口インフォメーションセンター（富士山文化と安全登山の啓蒙してる。休憩所を兼ねてる）
・参道売店（山小屋エリア。約30ｍの通りにレストランと売店が並んでる。トイレ有料200円）


●小富士とは何か

場所の名前。
自然観察路やケルンや背後の富士山の眺めをさすこともある。
あいまいで大義的なものらしい。
敢えてどれが小富士なのか、という問いには石を積み重ねたケルンのことだろうか。
うーん。
難しい。



■感想


●富士山の通行料は2000円（山梨県）

2024年、静岡県が入山管理システムを新規計画している。
https://www.pref.shizuoka.jp/kankosports/kanko/mtfuji/1040681/1061228.html

山梨県は予約制ですでに通行料2000円が発生している。
静岡県が新規システムを導入したら全登山口で通行料が発生する見込みとなるのだろうか。


予約時に通行料の支払いをしなければならない。
自己都合のキャンセルは返金対応不可。


日時指定通行料2000円ボッシュートはキツイ。
少しでも悪天候になろうものなら場んでっとさんは登る気はない。
チケット制にしてくれればいいのに。


●2024年、静岡県はまだ通行料0円

2024年、通行料無料の登山口は須走口と御殿場口のふたつ。
予約制だが、当日の天気で登る登らないを決められる。
これは好都合である。
通行料金のボッシュートがない！

無料期間の最後になるかもしれない。
登頂は目指してないし、景色の良いものが見られればそれでよい。
小富士のついで軽く富士山見学登山することにした。

まずは小富士である。


●キノコキノコキノコ

お台場からバス乗車して乗客とおしゃべりしてた。

「小富士に行くの？」
「そうそう。下から登るんですか？」
「今日は馬返しからキノコ狩り。五合目までかな」

須走五合目の山小屋レストランの名物もキノコ料理だ。
ご主人が山歩きして採集したもの出してるそうだ。
富士山のキノコだ。

須走周辺はキノコに恵まれた土地なんだそうだ。
まぼろしのキノコ、松茸なんかも稀に取れるという。

キノコが生える場所は馬返しから五合目に至るコースにある。
調べればコースは出てくる。

廃道寸前で、登山初心者の方には難しいコース。
場んでっとさんは絶対に登らない。

道なき道である。
およそ獣道のようなもの。

「じゃ行ってくる」
「行ってらっしゃい」

バイバイして別れた。


●小富士見学に2時間ついやした

小富士に行くにも予約は必要である。
通行口で予約QRを提示してリストバンド装着。
片道30分の道のりだという。

しかし場んでっとさんは2倍は見積もる。
じっくりたっぷりねぶるように見学したい。

登ることが目的ではなく見て楽しむのが毎回のコンセプトだ。


★自然観察路の見どころ　
・小さいキノコがそこかしこに生えてる
・苔むす木々と細切れの太陽の美しさよ
・うきうきの富士樹海

キノコをずっと見てたら延々と時間が溶けていく。
小富士周辺でこれなら人が踏み入らない馬返しあたりはザクザクとれるだろう。
キノコ狩りにちょっとだけ興味が引かれた


●小富士観光

ゲストの多くは富士山登山が主目的であるらしい。
小富士に向かったゲストは場んでっとさんと外国人観光客が一人だけだった。
なんとも寂しい観光名所だ。

小富士には積み上げたケルンと神様を祀る小さな祠。
振り返ると富士山の山頂が拝める、はずが天気悪くててっぺんは見えない。

ははあ、この分だと富士山登山者は雲だらけで何も見えないな。

安全な富士山登頂は一泊込み、東京都からの交通費やらとの総額3-4万円ぐらいになる。
前後が晴れに囲まれた天候でないと景観が望めない疲れるだけの登山になってしまう。
金も時間も体力も実にもったいない。

小富士のあたりは雲より低い。
下を見下ろせば山中湖。
そして街の景色。

富士山のてっぺんから景観は望めなくても小富士からだとよい景色に出会える可能性が高い。
あと富士山の中腹で傾斜がある分、視界が斜めでパノラマ景色が心なしかゆがんで見える。
転げ落ちそうな不思議な景色。

これは一番に来てよかったですわ。

富士周辺の景色が広がってとても素晴らしい景観だ。
以前に8合目、9合目から見た景色とほぼ同じ。
もう富士山に登らなくてもいんじゃないかな、と満足してしまう美観。

自然観察路も楽しい。
ここも富士山の一部。
登頂しなくても富士登山してきたと威張れる名所だと思う。

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