明神橋

上高地をハイキングしたいなら自力で鉄道をバスを乗り継いで出かけるのが一番時間を確保できる。
ツアーだと3時間ぐらいしか滞在できないので河童橋と大正池の観光でほぼ終わる。


■概要

明神橋というだけあって明神岳をご神体としてあがめ奉る地域である。
穂髙神社奥宮の神域である。

周辺は春には小さな花々が咲き、小鳥が飛び交い、自然豊かな緑地である。

江戸時代は明神周辺の梓川が貯木地で木々をぷかぷか浮かべてたとか。
その風景を想像すると木場をちょっと思い出す。

江戸時代はここが「上高地」の本体であった。
令和時代にあっては河童橋周辺が上高地の代名詞になっている。

すぐ近くに宿泊できる山小屋がある。


■感想

上高地のハイキングコースの終着点のひとつ。
「上高地」の本体でもある神聖な場所に到達した。

時刻は1530。
あまりに景観が良いものだから、上高地の宿泊客らしいゲストたちが長居して写真撮影にいそしんでいる。
外国語だった。
やはり素晴らしいものは国が違えど伝わるらしい。
きゃっきゃっしてる。
うむうむ、と場んでっとさんも喜ばしい。
同じように長居してばしゃばしゃ撮りまくった。

急がないと最終バスが出てしまう。
「ちょっと通りますよ！」
とグループの輪を割って通った先が通行禁止だった。
「嘘だろ」
「帰れるかどうかギリギリじゃないか」
急遽、ガチモードに切り替えて元来た道を再び走って帰ることにしたが先ほどの輪を割ったグループはまだ撮影してる。

彼らが最後のグループだ。

上高地は頻繁に朝夕とクマ目撃例がある。
「静かになったな？出てもいいか？」
とクマが出てくる場所だ。
明るくても人の気配がなくなると出てくる。

騒がしい彼らをしんがりにしてクマ鈴の代わりにする作戦にした。
彼らより先に出発しないとダメなのでまたまた
「ちょっと通りますよ！！」
と輪をぶった切って先を急いだ。

帰り道、人が少なくなったのをいいことに往路よりもサルが歩道に出てきてる。
この分だとクマが出てきてもおかしくない。
だって人がいない。

途中、関西弁のグループに追いついた。
追いつき追い越されでペースメーカーになってくれてなんとか最終バスに間に合った。
帰れてよかった。
クマに遭うのも怖いが最終バスを逃がして帰れないのも怖い。
明神橋の観光は時間に気を付けないとダメダメだ。

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