醤油、ソース、みりん、日本酒…これらは地産地消の代表食品である。
ご当地食品はその土地の中小企業がはぐくんだ文化である。
■概要
埼玉県鳩ケ谷で88年間ソースを作り続けていたブルドックソースは2023年に群馬県に引っ越してしまった。
施設の老朽化が理由である。
■感想
●全国販売されているソースや醤油は異端児である。
イカリソース圏で育った場んでっとさん。
オリバーのどろソースも好き好き。
キャベツ焼きにじゃばじゃばじゃば掛けてひたひたにして食べて生きてきた。
うまうまうー。
関東に引っ越してきて、ご当地スーパーの「みらべる」や「コモディイイダ」でそれらソースが見つからない。
ブルドックソースの天下だった。
おろおろ。
生まれ育った土地を離れて、ご当地ソース文化、ご当地醤油文化というものが多種多様であることを知った。
今まで自分が食べてきたソースは全国規模の一般流通食品ではなかったのだ。
郷土食だったのだ。
それを知ったショックたるや、青天の霹靂である。
ががーんがーんががりーんである。
●「みらべる」で売ってるのはブルドックソース
東京から近い埼玉は川口市鳩ケ谷。
ここにブルドックソース工場があった。
出来立てほやほやの美味しいソースを近隣の中小スーパーが卸して売っていた。
地産地消の美しい商売だ。
場んでっとさんが関東に住む地はブルドッグソース圏であった。
イカリソースがなければブルドックソースを食べればいいじゃない。
試した味には満足だった。
アッという間に日常の味になった。
(のちに知るが、イカリソースはブルドックの子会社だった。)
工場が鳩ケ谷にある。
いつか工場見学に行ってみたいものだ。
と思ってるうちにコロナ禍でずるずる行きそびれてたらブルドッグソースは群馬県に引っ越してしまった。
あーれー。
●いざ群馬県にGOGOGOGO
工場見学に行くことにした。
群馬県館林市は三大工場を備えている。
これらは要予約で見学が可能である。
・アサヒ飲料 カルピスみらいのミュージアム(ほぼ毎日予約可能)
・ブルドックソース館林ファクトリー(月3回平日のみ)
・正田醤油株式会社 工場見学(電話予約のみ 限定月の平日のみ)
上手に組み合わせると一日に2件のハシゴ可能である。
わざわざ東京から群馬まで行くのだ。
最大限に活用したい。
運が良いことに年末にカルピスとブルドッグの最後の1枠ずつをゲットするのに成功した。
相変わらずの強運だ。
強すぎる。
神がかってると天を仰いだ。
ひゃっほおおおおお!!!
●ブルドックソースという会社
2025年、海外企業が日本の中小企業を買収しようとする話が盛んである。
和食人気でたいそうな需要があるそうだ。
仕入れて売るより製造業事ごと買収して製品売ってがっぽがっぽ儲けてしまえ、という機運にあるそうだ。
2007年、ブルドックソースは海外ファンドから買収を仕掛けられ、これを退けた経緯がある(買収防衛策のポイズン・ピル実施。最高裁まで戦って勝った)。
これをブルドックソース事件という。
映画「ハゲタカ」の話中に出てくる「ライオンソース事件」のモデルだといわれている。
ブルドックには次があれば次も勝ってほしい。
食品業界の雄、ブルドックソースよ永遠なれ。
という思いを抱きつつ群馬に赴くのであった。
●ブルドックソース館林ファクトリー
出来立てほやほや。
真っ白い巨大な工場である。
工場地帯周辺をトラックがびゅんびゅん走っている。
カルピス工場から徒歩圏である。
集合場所はブルドックソース館林ファクトリー「西口」となっているが各門に「西門」の表記はどこにもない。
トラックが出入りしている一番デカい正門をくぐるとフォークリフトがびゅんびゅん走っている。
ここじゃない。
でもどこが見学施設か分からない。
物流で高稼働してるスタッフを呼び止めて尋ねるわけにもいかない。
人がいそうな建物に飛び込んで尋ねたところ、
「北部工業団地東」バス停近くに入り口があることが判明する。
改めて西口(「北部工業団地東」バス停近く)に移動して確かめるもやはり「西門」「西口」の表記はない。
初見者は注意が必要である。
知らなければ道に迷い、高速移動するフォークリフトにビビるだろう。
●撮影専用コーナー撮影OK、撮影タイムあり、工場撮影NG
かなり人気で月初めに予約枠が解放されるとほぼ瞬殺だ。
なにしろお土産にソースとドレッシングがもらえる。
これが目当てで月に何度も予約したり毎月予約するゲストが出現し、ブルドックソース社は心を痛めている。
撮影スポットを設けているがSNS掲載は閲覧数稼いで金を稼ぐためならやめてほしい、踏み台にしないでくれとやはり心を痛めている。
撮影スポットはすべてソース関連である。
ときにはゲストがソースにもなる。
純粋にソース愛を深める場所なのだ。
●見学の順番
・入り口のウェルカムボードで記念撮影(帰りに写真もらえる)
・座学動画でソース歴史とブルドックソース社史概要を学ぶ(正解するとブルドックソースカードがもらえるクイズ配布。使い捨て白衣着衣。カメラやスマホ置いてく)
・社員食堂のブルカフェ見学
・撮影スポットコーナーで資料を見学(材料、クイズ、看板、量り売りの壷、限定品ガチャなど)
・工場見学(充填作業を見学)
・撮影スポットで撮影タイム
ソースは自作できるという。
その昔にブルドックソース工場の実習見学でもコースの一つだったという。
野菜とスパイスを煮詰めると完成、その配合は企業秘密である。
工場は暖かい。
夏だと熱いという。
無人の充填室に高速でソース容器が流れていく。
工場の中に縦に計測できるメモリがあって、一日に見学室いっぱいにどっぷんどっぷんソースが出来上がる量を教えてくれる。
出来立てソースのいい香りがする。
スタッフは麻痺してもう何も感じないという。
撮影スポットは遊び心にあふれていてかなり楽しい。
親子連れがとても楽しんでいてポーズいっぱい取ってた。
工場見学自体、案内の専属スタッフがついてたりお土産もどっさり、使い捨て白衣など、一人当たり1万円以上は費用かかってる気がする。
毎日開催することができないのは納得できる質だった。
楽しかった。