四谷怪談と言えばお岩さんである。
巣鴨の妙行寺にはお岩さんのお墓がある。
彼女が生前に住んでいたのが四谷なのである。
■概要
同じ地域に寺と神社がある。
陽雲寺は左門町の田宮家にあった屋敷神を前身として祀っている。
鶴屋南北作『東海道四谷怪談』のお岩のモデルになった実在の女性・お岩さんが信仰していたことから、「お岩さんの稲荷」として信仰の場になっている。
お岩稲荷の陽雲寺もまた稲荷神とお岩さん自身を祀っている。
神社との違いは住んでいた家の跡であったり、お岩さんを祀る霊堂があったとか(戦争で焼けた)。
元々の実家を寺にして、お岩さんの子孫が宮司になって継続して管理している。
参拝客があんまりいないのでカフェなんかも作った。
でもやっぱりゲストは少ないのだった。
お岩さんの神社は二か所ある。
新宿区と中央区である。
新宿の四谷にあったのが本拠地だったが明治の火災で焼け落ちた。
避難で中央区にも神社を持ったが本拠地も復活して二か所で営業するようになったのだった。
中央区の方は歌舞伎小屋が近くて「四谷怪談」を意識して演目の人集めにも一躍した。
歌舞伎関係者などを中心に信仰を集めている(演目だからね!)。
■感想
公称「縁結びの寺」で宣伝しているが影では縁切寺と呼ばれている。
願えば叶うとかなんとか。
わりとオールマイティーなパワースポット的扱いをされている。
神社と寺が向かい合っておりどっち行けばいいのか分からない場合は両方を行けばいい。
お岩さんが信仰していたのが神社、お岩さんを信仰するのが寺といった感じかな。
昔、ライバルだったらしい。
「中央区に引っ越したのに新宿区にも神社建てんなよお!しかも近くにい!」
と出来立てホヤホヤの陽雲寺は嫌な気持ちになっていたそうだ。
管理運用者が異なるので注意。
血縁が濃いのが陽雲寺。
鶴屋南北作『東海道四谷怪談』に登場する「お岩」さんは、実際には没落しかかっていた家を夫とともに支えた良妻賢母の女性である。
現実と違って怪談部分は創作。
脚色しまっくって別人格に仕立て上げてしまった。
「コレジャナイ」
「現実と違う!」
とお岩さんの霊が怒ったのか。
四谷怪談を演じる役者が事故病気不運に見舞われるようになり「祟りだあ!!」と恐れられるようになる。
それを解消するためにはお岩さんの霊に挨拶して許しを得ないとダメらしい。
縁切りと縁結び、対人関係に強い寺であるらしく、人生に悩んでいたらカフェしつつ願うと良いそうだ。
けっこう効いてるらしい。
でも東京大神宮に宣伝力で負けてる。