ショーハウス記念館

軽井沢は展望台に続く峠道を自転車で上るのを禁止している。
ショーハウスあたりがその区切りになっている。
これより先はクマ頻出地域と思ってよさそうだ。

■概要

軽井沢の開拓地スポット。
ショーハウスは軽井沢で最初の別荘を復元したものである。
これが軽井沢の西洋人避暑地の始まりとされている。
いわば軽井沢の「別荘文化」の原型である。
宿場町、軽井沢の出発点である。

聖公会宣教師のアレキサンダー・クロフト・ショーが建てたので「ショーハウス」と呼ばれている。
現在はショーの愛用品が展示され、軽井沢の開拓史を伝える文化遺産として公開されている。
隣接するショー記念礼拝堂とともに、多くの文人や富裕層を引き寄せた。


■感想

軽井沢駅から一本道。
ずんずん進むとぶち当たるのがショーハウスである。
周辺の紅葉と精進場川の景色がとても美しい秋の名所である。
靴を脱いで上がるタイプで無料で見学可能（2025は改修工事中で入れない）。
外の窓からのぞき込むこともできる。
当時の写真や資料などを展示してる。



●宣教師ショー

実家がとても裕福なおぼっちゃまである。
元々は軍人一家の長男として生まれた。

親の代で土地開発や軍事事業で大成功して実家が大金持ちになった。
かなり生活的余裕が生まれて軍人になる必要もなくなり、好きなことやって生きていく、ということで神学を勉強し始めて宣教師になったのだった。

宣教師なんて金にならない仕事やってて外国に別荘を持てる資金力は実家の力がとても大きい。

軽井沢に来る前は東京で働いていた。
福沢諭吉の家に下宿して息子たちの英語勉強などの手伝いをしていた。
しかし東京の蒸し暑さに参ってグデグデに茹っていた。

友人ディクソン牧師と軽井沢を訪れたところあまりの涼しさに感激。
「ここで夏を過ごせば、魂が清められる」
と仲間を呼び寄せみんなに別荘を建てることを推奨。
軽井沢をリゾート地にしてしまった原因がショー宣教師なのである。

それまでクマが出るだけの田舎だった軽井沢が大発展をとげる。
感謝した地元民は今も8月に「ショー・フェスティバル」を開催して祀っている。

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