日本三大さざえ堂のひとつ。
会津若松の旧正宗寺三匝堂。
群馬県太田市の曹源寺。
埼玉県本庄市の成身院百体観音堂。
いずれも駅から遠く離れており健脚家かバスなどの交通機関を要する。
到達難易度が一番低いのは巣鴨さざえ堂。
駅チカ。
■概要
飯盛一族をご存じか。
会津、飯盛山を所有していた一族である。
地元の名門の一族である。
●飯盛一族の活躍
自分ちの飯盛山で白虎隊の若者がたくさん自刃してしまった。
白虎隊は新政府の目の敵にされていた。
「埋葬はしてならん」と夏から春まで約八カ月も放置されてしまった。
それはもうもう死体は傷んでしまった。
これを可哀想に思った名主吉田と飯盛家当主。
若者たちの遺体を市街地の妙国寺まで毎晩こっそり運んで埋葬するという苦労をされた。
その後、飯盛山に白虎隊の墓も作って歴史の生き証人として墓地を守ってきたのだった。
第二次世界大戦後、占領軍がやってきて墓を荒らそうとした際は飯盛一族の嫁が飛び出してきてこれを阻止した。
白虎隊の遺族に遺骨を渡したり、遺族会の橋渡しをしたりと墓守として活躍してきたのだった。
●現代の飯盛一族
飯盛山の頂上付近に飯盛分店展望広場がある。
そこで土産物屋兼カフェを営業している飯盛分店の社長が一族の流れをくんでいる。
代々の先祖は飯盛山を守護し、ときに山中にかつて存在した正宗寺の和尚をやってきた。
12代目和尚がさざえ堂を建立したというから、財や徳などにあふれた先祖であったようだ。
もう寺はないがさざえ堂は国指定重要文化財になっている。
■感想
巣鴨さざえ堂を見たあとにやってきた。
太田さざえ堂は何度かトライしたが坂道に挫折して「こりゃもうだめだ」とさじを投げた。
埼玉のさざえ堂は車両がないと到達はとても無理。
駅から気軽に訪れることができるのは巣鴨と会津の二か所のみと結論づけた。
●会津さざえ堂
威風堂々。
これほどさざえ形を意識したさざえ堂は会津と巣鴨ぐらいではあるまいか。
風雨にさらされ年季の入った外観は「恐ろしい」とオカルトな畏怖を覚える。
どのさざえ堂よりも立派で異形。
拝観料400円払って5分ぐらいで一周。
コスパはそれほど良くない。
この見た目に憧れて内覧するも、あっさりしており不服を唱える者もいる。
そういう場合は巣鴨に行くと良い。
あそこは無料できらきらしてる。
天井や壁に貼られた千社札が外国人には経のように見えるのかもしれない。
補強の入った古い階段は螺旋を描くために小さな角度でたくさん作られておりこれもまた独特。
建築物に興味があると楽しいだろう工夫が各所にちりばめられている。
参拝者はこのお堂をお参りすることで三十三観音参りができるとご利益つきだ。
心の悩みや苦しみから解放されるという。