【西洋美術館の概要】
小樽にある人気観光スポット「小樽芸術村」は「ステンドグラス美術館」「旧三井銀行小樽支店」「似鳥美術館」「浮世絵美術館」「西洋美術館」など5つのミュージアムで構成されています。そのうちの一つ、「西洋美術館」についてご紹介します。
まず、どのミュージアムも20世紀初頭に建造された歴史的建造物を活用していて建物自体に興味をひかれます。西洋美術館が活用している「旧浪華倉庫」は、小樽運河の完成から2年後の1925(⼤正14)年に運河のほとりに建てられた⽊⾻⽯造の倉庫です。中では、欧米のステンドグラスやガラス工芸品、家具、マイセン磁器など西洋の美術品を見ることができます。無骨な建物の中にあふれるばかり西洋の装飾美術が展示されていてちょっと驚きます。
入ると最初にあるのが、19〜20世紀初頭にイギリスやフランスでつくられたステンドグラス。教会で使われていた大型のステンドグラスが、空間を活かした迫力ある展示となっています。近くで見られて細部まで観察出来るのが良いです。
続いて、ガレ、ドーム兄弟のランプや花器などアール・ヌーヴォーのガラス工芸が展示されています。花器には植物モチーフが多く細やかな細工に見入ります。展示品がガラスのショーケースに映り込んで幻想的な空間になっています。
つづけて、ラリックの装飾パネルなどアール・デコのガラス工芸。幾何学的で洗練されたデザインが目をひきます。
美術品ということではないのですが、19〜20世紀初頭の欧州家具出コーディネイトしたお部屋の展示もあります。アールヌーボー風の寝室やアールデコ様式の間など、当時の生活空間を再現したテーマ展示が行われていて、小樽芸術村の運営母体「ニトリ」のコーディネイト展示を思い出してちょっと可笑しくなりました。
最後は、精緻な絵付けや造形が特徴のマイセン磁器のコーナー。精密というだけでは何か物足りないマイセン磁器の細部まで作り込まれた造形美が強く印象に残ります。マイセンならではの超絶技巧が間近で堪能できるという、工芸品としての魅力が強く伝わる展示です。
【西洋美術館の感想】
小樽芸術村は近くに5つのミュージアムがあるのですがどこも内容が濃く、1日では回り切れません。特に西洋美術館ではあふれんばかりの美術品に圧倒されます。中でもマイセン磁器の淡い色合いや飾られた人物の表情など特に印象に残りました。美術好きの方には小樽観光のついで、と言わず、メインのスポットとしてぜひ見に行っていただきたいミュージアムです。
【西洋美術館の営業時間など】
〇営業時間 [5~10月] 9:30〜17:00
[11~4月] 10:00~17:00
〇定休日 年末年始
〇アクセス JR札幌駅から函館本線小樽行きに乗車し、JR小樽駅下車、JR小樽駅前からタクシー約3分、または徒歩で約10分
【入館料】
〇5館共通券 一般3,500円
〇単館券 一般1,200円※ミュージアムショップは入場無料