初見者は日光二荒山の分社か別院かと騙される。
まったくの別物。
漢字がたまたま似通っているのだ。
どちらも改名したりして分を譲る気はない。
バチバチ。
■概要
名前からして日光二荒山の親戚神社かと思ったら全然違う。
読み方も違う。
両社は赤の他人である。
日光二荒山神社: 「ふたらさんじんじゃ」。
宇都宮二荒山神社: 「ふたあらやまじんじゃ」。
祀ってる神様も違う。
日光二荒山神社:
ご神体は 男体山、山の神である。
主祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)、
田心姫命、味耜高彦根命の三柱で、「二荒山大神」と総称されます。これらは日光三山(男体山、女峰山、太郎山)にそれぞれ対応。
宇都宮二荒山神社:
主祭神は豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)
相殿に大物主命、事代主命が祀られる。
ご利益も違う。
日光二荒山神社:縁結び
宇都宮二荒山神社:武芸やスポーツ
■感想
何度も前を通りかかっては素通りしていた。
日光二荒山神社は何度も行ったので別院まで行かなくてもいいかな~と思っていたのだ。
しかし実態は違った。
両社はまったくの別物。
赤の他人だったのだ。
●明神山135mの頂点を目指す
宇都宮二荒山神社は明神山と呼ばれる標高135mの小高い丘に鎮座する。
山だから行こう行こう。
でも階段は嫌いだから避けていた。
まあ仕方ない。
行こう。
明神山は神格のある山であるらしい。
その伝承がなかなか面白い。
宇都宮のどっかの四丁目に成高寺という寺がある。
高僧が寺を開くときに明神山の杉の木を勝手に伐採して寺を作るのに使った。
とっても違法伐採である。
これに山の神様はキレ散らかした。
近所の老人の夢枕に立って怒りをぶちまけたそうだ。
「神木を勝手に伐採しやがって激おこプン。和尚には神罰を下してやる」
「でも名僧なので、えらい上司の梵天王の許しを受けてからにする」
「天界に直訴しにいくから馬借りる。はいどー!」
眠りから覚めた老人はびっくりして馬の様子を見に行ったら馬房にいない。
翌朝、馬は帰ってきた。
「本当に天界に行ったのか!!」
とわなわなして和尚に夢の告げ口しにいった。
和尚は老人から話を聞いて大ピンチに陥ってることを知る。
「天罰って何よ」
「こわーい。助かるには仏の助けを借りる以外にない!」
どうやら命がかかってるようなので一心不乱に修行を始めた。
だが油断した。
友達が遊びに来て茶を飲んで談笑して疲れて眠ってしまったのだ。
すると和尚の夢枕に命を狙う刺客が現れた。
ばばーん。
「我は韋駄天(いだてん)」
「違法伐採許さない」
「梵天王から命を絶つようにと勅命を受けた」
「修行を怠ったな。今こそチャンス」
死ね、とばかりに矢を射られたが足の甲に当たって和尚は目が覚めた。
故意に外してくれたのか、それとも下手くそだったのか。
真相は不明だが和尚は夢の中で死なずに済んだ。
修行大事。
違法伐採だめ。
そういうことを啓蒙してる昔話である。
殺意の高い神様が住んでる山である。
「またやられた!」
と即着火激おこプンしそうなのであんまり粗相はしない方がいい神社である。