日本三大狸伝説(分福茶釜・八百八狸物語・證誠寺の狸囃子)のひとつを拝みにやってきた。
久しぶりに来たら場所を忘れてた。
レッツぽんぽこ。
■概要
木更津市内で唯一の浄土真宗のお寺。
「証城寺の狸ばやし」の童謡のモデルとなった狸囃子(たぬきばやし)の伝説で非常に有名。
和尚さんが仲良くなった100匹をこえるタヌキたちと連日ポンポコパーティをしてロック踊りを楽しんだとされる。
しかしある日を境にタヌキが遊びに来ない。
庭を探すと大狸が腹の皮を叩き破って死んでいた。
和尚さんは可哀想に思って狸塚を作って弔ったのだった。
当時は街はずれの鬱蒼とした場所だった。
現在は都市開発がされて市街地に囲まれている。
境内は比較的コンパクトで、童謡碑、狸塚、筆子塚、句碑などが点在する。
■感想
●ものすごく素朴な寺
分福茶釜で有名な群馬県の茂林寺みたいなタヌキだらけの寺を想像するとがっかりするだろう。
ものすごく素朴な寺である。
数体の信楽焼のタヌキと狸塚、それと本殿に彫られてるタヌキぐらいが見どころ。
●ポンポコパーティの正体
その昔に寺子屋だった。
親子ともども寺と信頼を築いていた。
そのうえで雅楽を使った音楽法要が地域に親しまれていたとされる(五昼夜連続演奏の記録がある。地域の人気ビッグイベントだったようだ。ビバ☆ポンポコ)。
浄土真宗独特の雅楽法要が大人気でなぜか狸の腹太鼓に結びついたという推測が有力である。
太鼓でもドンドコ叩いてたのだろうか。
●浄土真宗はファンタジーを許さない。合理主義。
また三大タヌキ伝説の地であるというのに観光化が盛んではない。
控えめで静かなまま保たれている。
毎年10月第3土曜日に開催される狸まつりでさえ地元主催の地域イベントで寺主催ではない。
明らかに一線を引いて観光化を避けている。
これは浄土真宗本願寺派(西本願寺末)の教義によるものである。
京都の西本願寺でお坊さんにも尋ねてみたが、浄土真宗はオカルトやスピリチュアルなものは扱わないのだそうだ。
祈祷・祈願・占いなどは一切やらない。
夢枕に誰かが立ってなんか言ったとしても取り扱わない。
修行の果てに幻覚や幻聴を得たとしても完全シャットアウトである(そもそも修行しない。悟りを開こうともしない。脳内物質を出そうとしない)。
たぬきと人間がポンポコパーティなどありえないのである。
ファンタジーはファンタジーとわりきるきらいがある。
現実と混同しない。
寺がタヌキタヌキしてないのはそういう性質による。
●教義第一、安易にタヌキで金を稼ごうとはしてない
本堂は厳かな阿弥陀如来中心の空間である。
内部にタヌキはいっさいない。
タヌキグッズ販売やタヌキ御朱印などもない。
観光場所として訪問したら「あっさりしすぎてない?」と戸惑うかもしれない。
そういう場所だと割り切るほかない。