長國寺は落ち着いて静かな雰囲気である。
黒と金で仏教的なゴージャス感が強調されている。
(霊柩車とかの葬式カラーに近いものがある。)
■概要
山号は鷲在山(じゅうざいさん)。
鷲(わし)である。
鷲神社と長國寺はどっちも鷲と熊手(鷲の脚イメージ)をシンボルにしている。
お隣の鷲神社とは江戸時代まで神仏習合の枠組みで一体的に管理されていた。
明治時代になって分離した。
酉の市発祥は長國寺、熊手の元祖は鷲神社と分けている(熊手市は鷲神社の方が圧倒的に規模が大きい。長國寺の熊手市は参道の両側でシンプル)。
■感想
商売上手の鷲神社は熊手市の店が井文字で展開されて街のようになっている。
左右上下とどこいっても熊手の屋台だらけ。
長國寺の熊手市は参道の両側で展開されるだけでとってもシンプル。
黒と金で宗教的な印象が強い。
お祭り感は控えめだけどゴージャス感ではお隣鷲神社に負けてはない。
厳かな雰囲気は師走の「忙しくしなきゃ」と気分を盛り上げる。
●長國寺ならではの限定品
酉の市限定で「鷲妙見」の墨書き入り御朱印が授与されるとあって人気だ。
鷲妙見様は北極星の化身である。
開運招福の守り本尊である。
本殿の裏の真新しいお社に祀られており、商売繁盛のために皆が立ち止まって手を合わせている。
北極星は天に一番高いところにある星。
一番星。
猫も杓子もてっぺんを目指して祈るのだ。
なむなむ。
●三の酉がある年は火事が多いという
長國寺では火除け守護札を頒布(三の酉がある年のみ1,000円)する。
長國寺の裏が色町で、寒い時期になると人肌を求めて客足が増える。
それを阻止するために「火事が多いから出歩くなよ」と家人が家に留まるよう男客をけん制していたそうだ。
その足を色町に向けるべく、火除け守護札を買いに行くのだと口実にして駆け引きがあったとかなんとか。
建前と本音と縁起物が重なって江戸時代から色々と人情劇が展開してたようだ。