京都の節分行事(節分祭・節分会)は、古都ならではの伝統と華やかさがあり、非常に見応えがあります。
その中でも「四方参り」という風習があります。
平安貴族たちが、節分(季節の変わり目)に現れる邪気(鬼)を追い払うために、御所を中心として四方の寺社を順に参拝したことが始まりとされ、現在も続いているのです。
四方の寺社とは、①吉田神社(表鬼門・北東)②八坂神社(東)③壬生寺(裏鬼門・南西)④北野天満宮(北西)
の四か所を指します。この四つの拠点を結ぶと、ちょうど京都の街を囲むような形になり、都市全体にバリアを張るような意味合いから、これらを巡ることで、邪気を払い福を呼び込むとされています。
という訳で京都の四方参りに行ってきましたので、そのレポートを投稿します。
まずは四方参りの最初に参拝すべき場所であり、京都の節分祭・節分会では最も賑わう吉田神社から。
吉田神社は京都市左京区にある神社で、「節分発祥の地」としてはもちろん、境内奥の神楽岡山中腹にある大元宮は日本全国の神々を祀り、「ここに来れば全国の神社参拝と同じ功徳」とも言われるほどです。
また、神仏習合が進んだ時代に「神道とは何か」を打ち出し、神道を体系化した「吉田神道」の中心地としても有名です。
しかしなんといっても京都人にとっての吉田神社は、年に一度の節分祭と言えるでしょう。
京都で「節分といえば吉田神社」と言われるほど、その規模は圧倒的です。
まずは節分の前祭と本祭で五十万人といわれる動員数。2月2日と3日の二日間は臨時バスが増発されるだけでなく、周辺道路は大渋滞します。
また日本最大級といわれる理由の一つが屋台数。
節分の前後数日間、参道には約800軒もの露店が並びますが、これほどの規模は全国的にも珍しく、まるでお祭りのような活気になります。
2026年の場合、節分祭としては2月2日の前祭、3日の本祭、4日の後祭。
3日色々な行事が行われますが、そのハイライトは追儺式(ついなしき)。
「鬼やらい」とも呼ばれます。赤・青・黄の3匹の鬼が登場し、最後は方相氏(ほうそうし)という四つの目を持つ神によって追い払われる儀式です。
夕方の18時から行われることもあり、仕事帰りの方や遠方からもこの行事を見るために、本当に多くの方が集まります。
私はこの追儺式を見るために2時間前の午後4時に到着したのですが、既に会場はすごい人数の場所取りが行われており、確保できた場所からは儀式はほとんど見えません。
投稿した写真も、腕をいっぱいに伸ばして撮ったもので、実際の肉眼では全く儀式は見えていない状態です。
よってアングルや構図、ピンボケの写真ですがご容赦下さい。
そして私自身はスケジュールの都合で見れませんでしたが、3日の23時という遅い時間からは火炉祭(かろさい)が行われます。
直径・高さともに5メートルの巨大な炉で、古いお札を焚き上げる行事で、夜空に舞い上がる火柱は幻想的で、京都の冬の風物詩といわれています。
吉田神社に滞在したのはほんの数時間でしたが、本当にすごい人でした。
しかも見る限り外国人、観光客らしき方はほとんど見かけません。
更に驚くことには、若い方や小さいお子さん連れの家族の姿も多く見かけたこと。
本当に生活に根付いた風習なのだと実感した次第です。
住所 京都府京都市左京区吉田神楽岡町30
アクセス 京都市バス「京都駅」から:市バス206系統または17系統乗車。「京大正門前」または「百万遍バス停で下車し、徒歩約5〜10分。
電車を利用する場合 京阪本線「出町柳駅」下車、徒歩約20分。