中島公園内にある豊平館(ほうへいかん)は、日本の伝統的技術を駆使して建てられた明治初期の木造洋風建築物で、明治政府が建てた唯一のホテルです。最初の宿泊客は明治天皇。ながく結婚式場として札幌市民に親しまれた後、保存修理工事を終えて現在は札幌の歴史を紹介する交流施設として一般公開されています。
○外観
白い外壁を鮮やかに縁どる外観の青色は、ウルトラマリン・ブルーと言われ、宝石として尊ばれたラピスラズリから造られた高貴な色で塗られています。2階部分の中央には「豊平館」と書かれた看板があり、その看板の上には赤い星マーク。この赤い星のマークは「五稜星」と呼ばれる北海道の開拓に尽力した開拓使を表すマークです。北海道庁やサッポロビール園など、札幌にある歴史的建造物の多くにこの赤い星のマークがついています。
○内部の様子
正面から見て右側に豊平館の中に入れるアプローチがあり、元々は西洋ホテルとして作られた建物のクラッシック調の優雅なホテルの様子を見学することが出来ます。
入ってすぐのロビーには、上り口のところで折れ上がる階段があります。金具で止められている赤い絨毯敷きの階段は、曲線の美しさ、装飾など、高い技術で仕上げられていることがわかります。
明治、大正期に三度にわたり明治天皇や皇太子が宿泊したお部屋が再現されており、使用された品々などが展示されています。シックな調度品が多く、落ち着いた雰囲気がありました。
豊平館で1番広い部屋が2階の大広間です。日本伝統のデザインである「牡丹唐草」が用いられている優美なカーテンや、豪華なシャンデリアにうっとり。タブレットが置かれていて操作すると明治時代の様子をVRで見ることが出来ます。広間で踊る人たちが再現されて華やかな舞踏会の様子がわかります。
○感想
館内は丁寧に保存されていて重厚な館内の雰囲気がそのまま残っていて、歴史を感じる空間としてとても見応えがありました。特に2Fの大広間は豪華で、格式ある迎賓館としての魅力が伝わってきました。
○アクセスなど
・住所:札幌市中央区中島公園1番20号
・営業時間:9時~17時(入館は16時30分まで)
・料金:一般350円、高校生・大学生150円、
中学生以下無料。年間パスポート700円
・最寄り駅:地下鉄南北線「中島公園駅」3番出口、
または札幌市電「中島公園通駅」