みどりの日、旧古河庭園から六義園に向かう途中に見かけて飛び込んでみた。
猫神社だった。
■概要
豊島区最古の神社。
およそ1300年以上の歴史を持つ古社である。
正式名称は「妙義神社」だが駒込にあるため便宜上「駒込妙義神社」と呼ばれる。
太田道灌が度々戦勝祈願を行い、勝利を収めたことから「勝負の神様」「戦勝の宮」として知られる。
道灌が神馬や宝剣を奉納し、連歌を詠んだ逸話も残っている。
■感想
●駒込の猫神社
神社敷地内、いたるところに猫のモニュメントが配置されている。
太田道灌のゆかりの地で猫とはいかに?
(本物の猫はいない)
「な、なんてこった。本家の無量寺の猫逸話をパクりやがったな!?」
場んでっとさんは驚いていた。
太田道灌と猫といえば新宿の外れ、寂れた無量寺こそがご当地である。
敗走中で道に迷った太田道灌を無量寺のネコチャンが寺に導いて住職が一晩匿ったという逸話があるのだ。
妙義神社がなぜか逸話を流用している。
しかも本家よりもお洒落で明るくファッショナブルに成功している。
「ねこちゃん❤ねこちゃん❤」
とゲストがモニュメント等を愛でているのである。
●パクリではない、マーケティングと縁起の巧みな活用である
妙義神社はこの点を公式サイトや解説で明確に無量寺(新宿)の由来だと明記している。
「うちが本家だ」と言ってないので事実改変はしてないという認識である。
関連する歴史的つながりを自社の強みとしてアレンジしたマーケティングなのである。
なんだかモヤモヤする。
「勝負の神様」「戦勝の宮」というツヨツヨの逸話だけでは物足りず、ネコチャンにまで手を広げて女性人気を得ようとは欲が深いのではないか。
狛猫(こまねこ)、撫で猫像、猫モチーフの御守(導守など)や御朱印などなど、神社の生き残りを賭けて全力を出している。
寺と違って墓地管理代や供養がない分、こうやって小銭収入でなんとか軌道を保とうとしているのが分かる分、モヤモヤしつつもやるせない気になる。