宮島にある大聖院(だいしょういん)は真言宗御室派の大本山の寺院で806年に弘法大師空海が開基したと伝わる格式高い寺院です。厳島神社の別当寺として深く関わり、創建から1,200年以上という、宮島で最も古い歴史のあるお寺です。
立派な仁王門をくぐると、石段沿いに摩尼車が並んでいました。右回りに回しながら進むことで功徳が積めるとされてます。摩尼車はたくさんあるのですが、一生懸命回しながら上りました。摩尼車のある石段から左側をのぞくと、赤い帽子をかぶったたくさんの像が並んでいます。これは、怒・哀・楽それぞれの表情で悟りを開いた羅漢さんたち。五百体もあるそうで強烈なパワースポットと呼ばれるにふさわしい場所だと感じました。
さて、広い境内にはたくさんのお堂があります。豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に海上安全と必勝を祈願した波切不動明王が安置されている勅願堂。健康・長寿のご利益があり多くの参拝者が訪れる摩尼殿。他にも観音堂、大師堂などのお堂が立ち並び、ユニークな小地蔵もあって、厳かな雰囲気の中に親しみやすさも感じられました。
一番行ってみたかったのが、大聖院の奥、大師堂の下にある遍照窟(へんじょうくつ)。
無数の灯篭が下がり灯りが灯る幻想的で厳かな空間です。こちらには八十八体のご本尊があり、その前には、四国八十八カ所の砂が埋められていて、ご本尊をお参りすれば四国八十八カ所をお参りをしたのと同じ功徳を得られるのだとか、そんな簡単に済むとは、いまでいうタイパの良いお参り方法にびっくりです。
遍照窟の上、大師堂の裏手に鎮座する一願大師は、願い事を「ひとつだけ」念じることで
願いを叶えてくれる大師さま。願い事をひとつだけ書いた達磨型の絵馬が無数に奉納されています。厚く信仰されていることがわかりました。
大聖院まで来ても一願大師まで来られない方がほとんどの様な感じでした。ちょっともったいない思いがしましたが、階段が多い大聖院。車椅子やベビーカーでは正直無理と思います。見どころの多いスポットなので広く皆んな知られて訪れる人が増えるといいなと思いました。
○アクセス
大聖院の場所は厳島神社の出口から山の方にあります。行き方は基本的に徒歩。歩いて15分ほどです。タクシーという方法もありますが、タクシーは宮島に3台しかないとのこと。現実的ではないようです。