稲荷山山麓から大亀谷へ向かい、木幡(こはた)を越えて大和(奈良方面)へ通じる古い道の区間のひとつである。
平安時代には交通・往来の道として機能していた。
■概要
稲荷山麓に沿って大亀谷(おおかめだに、深草の地名)方面へ続く細い山道である。
千本稲荷の途中に標識があり従えばたどりつく。
竹が生えてるのは私有地であり各所で所有者が異なるようで手入れが異なるのが特徴。
千本鳥居の賑わいとは対照的に、観光客が少なく静か。
伏見神宝神社からこの道を経て一ノ峰(稲荷山)方面へ約40分程度で登れるルートとして使われる。
■感想
●京都と竹
竹といえば嵐山竹林の小径が有名だが、有料や無名を合わせれば数百ぐらい竹スポットがあるのではなかろうか。
竹の博物館のような京都市洛西竹林公園に行くつもりだったが稲荷山に気分がノリノリだったので登頂の途中にある竹乃下道にやってきた。
伏見神宝(かんだから)神社を越えたら竹林へと続く。
ちょうど朝日の通り道で午前中は日が差し込んで綺麗である。
●文学散歩
古くは
『深草や竹之下道わけ過ぎてふしみにかかる雪の明ぼの(続千載和歌集)』
に詠まれる風情のある地である。
平安時代の深草は貴族(大宮人)の別荘・荘園地で、花見・狩り・月見などの雅な宴が催された場所だった。
竹之下道は和歌集や源氏物語をはじめとして、多くの文学作品に登場・言及される風情ある地。
和歌の短冊が掲示される看板もあり、竹林の道自体が文学的な散策路として位置づけられている。
平安時代から続く由緒正しき竹林道である。
●かぐや姫伝説
地元では「この竹藪がかぐや姫の発祥の地と言われていた」との言い伝えがあるそうだ。
富士山に近い静岡にもかぐや姫伝説があってミュージアムなどもある。
全国各地に発祥地ではないか?と言われているが代表格は三か所あるのだそうだ。
そのうちの一か所がここ、京都。
かぐや姫伝説の竹林からほど近い伏見神宝神社にかぐや姫関連の顕彰碑等が集中している。
竹林散策と同時に訪問を推奨する。